マッハ1高度1200M同時発射で実測した時に530Dが直進で7Fを上回る場面は発射から5.9秒までと8.2秒から14.8秒までです。ミサイルの飛翔距離で言うと~3.5kmと5.5~8Kmです。前者では最大200m、後者では最大100mほど530Dが前に出ます。割と誤差レベルです。ここを過ぎるとスパローが530Dを引き離していきます。この測定結果から7Fに対して530Dが最も有利とみられるのは4km以内程度での近距離ヘッドオンですが、530Dには誘導遅延0.5秒が存在するためハイアスペクトでの発射で不利なこと、ハイアスペクト発射後4秒程度での最大負荷が実測で530Dが15G程度、7Fが17G程度であるを考えると、近距離での性能はトントンか、7Fがやや有利と考えられます。また、この測定は空気抵抗が最小となる直進で測定しているため、実戦環境で横方向の空気抵抗がかかると、直径の太い530Dはより不利な環境に置かれると見られます。そのため、実戦では全体的に7Fがやや性能で上回る結果になると考えられます。上の葉で書かれている5-10キロ程度でしか安定して当たらないというイメージは、この近距離では鈍く、遠距離では失速するという測定結果とある程度一致します。
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