陸軍はもともと800㎏爆弾を製造しておらず、特攻用途には海軍から大型爆弾を融通してもらっていた。四式800kg対艦爆弾のデータは炸薬量320.3kgである。これは三式80番8号通常爆弾または80番通常爆弾1型改2(下瀬火薬)のデータと同じであって、80番陸用爆弾とは炸薬量が合わない。次に、陸用爆弾が対艦特攻に用いられたことはない。陸用爆弾は金質が劣るため、装甲に命中した際の半爆や自壊を恐れたのだろう。イ号誘導弾の撃速は550km/hであることからみれば特攻機と同様の兵装を積んだだろう。
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