WarThunder Wiki

J7W1 / 545

2139 コメント
views
7 フォロー
545
名前なし 2018/04/02 (月) 01:47:42 修正 68d4f@9fa0f >> 529

あまり知られていないことなんだが震電はエンジン冷却関連では言われるほど問題でなかったんよ 震電の場合は強制冷却ファンを付けた上でさらに2基のオイルクーラーを搭載してるんだ このオイルってのは潤滑油なんだけど潤滑目的以外にエンジンを冷却する効果もある 零戦の場合はこの潤滑油を54リットル搭載してるけど震電の場合は3倍近い165リットル搭載してたんだ ただオイルによる冷却ってのはあくまでも副次的なもので、震電の冷却設計で本当にすごいのはエアインテークから入ってきた冷気でシリンダー、潤滑油冷却器を同時冷却しながら、胴体上下にあるダクトからエンジン部分の空気を吸いだして排出するオーグメント・チューブ方式というスタイルによって空力的にはむしろ有利な形を保ちながらある程度の冷却性能を保持できたってとこ ちなみにエンジンの排気は45%がオイル冷却、19%がエンジンカウル内の誘導冷却、36%がロケット排気って配分ね この冷却方式は震電で開発されたものじゃなくて閃電のときから散々テストされてきたもので信頼性も結構あったし、震電の実情は境界層をそこまで過剰に気にしないといけないほど冷却に問題があったわけじゃないってのが正解 実際、テスト飛行でもオイル温度はちょっと上昇気味だったもののエンジンの冷却に関してはむしろ問題は報告されてなんだ 震電自体末期に開発されてただけあって結構生産性に気を使っていたんで、取捨選択した結果こうなったんでしょ P-51のエアインテークみたいなちょっと複雑な形状になるとそれだけでも生産性下がるし まあ九州飛行機自体中島や三菱、川崎、川西と比べると格下会社って側面もあるけど… とはいえ震電の主翼の断面はちゃんと層流翼になってるんで開発者が境界層を知らなかったってのはまずありえない

通報 ...