今年のGP7月号(虎特集)によればVK4501(虎のこと)の生産指示が初めに発表されたのが42年7月1日。この時は88㎜砲を搭載したクルップ社製砲塔のH1型は100輌(P虎の開発で先行生産していた砲塔分)、それ以降は75㎜砲を搭載したラインメタル社製砲塔のH2型を生産するとされていた。その理由は当時の88㎜ではヒトラーの要求する貫通性能(1.5㎞で100㎜の貫通力)を達成できなかったが、75㎜ならばそれが可能だったため。しかし、その直後の7月14日には88㎜の新型砲弾Pzgr39によって75㎜砲と同等の貫通性能を発揮できることが示されてH2型の生産が却下されている。その後VK4501(虎のこと)はクルップ砲塔を搭載したはH1型の生産が進められて、後にすべてE型という名前で統一されるようになる。生産指示と新型砲弾の発表時期的にH1型にもPzgr39が搭載されていたと見るのが妥当じゃないかな。
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