こちらとしてもマニアックなオタ話に長々と付き合ってくれて楽しかったよ。ありがとう。ロシアがロシアにとっての正統な国益を追求してただけってのは、その通りなんだけど、じゃあそれをすれば外交で勝てるのかっていえば、別の話しってことになっちゃうというのが自分の結論。達成すべき外交政策たる、ウクライナの取り込みのためには、人心掌握しないといけないけど、それをしようとしてもプーチンの考えるロシアの国益に反してしまって実行出来ないのにも関わらず、強引に推し進めればどうなるか、っていうのが、プーチンが失敗した教訓だと思ってる。あなたが最後に並べた、ロシア側の都合もロシア側の解釈による都合でしかないから、ウクライナ相手に対して十分な説得力を持たない。自分の都合を相手に押し付けようとしても、なんの解決にもならないんだ。NATOの東方不拡大なんて、文書化すらされてないし、後のエリチィンすらクリントンとの会談でNATO東方不拡大が約束された訳ではないことを確認しあっている。一方、プーチンは文書化されたブタペスト覚え書きをガン無視して、経済制裁も武力侵攻もやってるっていう、おまいう状態。だから正直、これらを根拠にロシアを支持するというのは、自分はまったく共感できないことは申し上げておくよ。一方で外交競争相手のEUは、ウクライナ国民の利益=EUに参加すること、と納得させることに成功してるのに、プーチンはひたすら自分の都合をウクライナに押しつけて、ウクライナ国民の反発を生むばかり。それじゃもう外交競争で勝負にならない。結果的にウクライナをEUに取られてしまった。そして今、多大なコストと犠牲を払って武力でその外交の失敗を取り戻そうとしてるけど、NATOを余計に拡大させてしまうという、さらなるドツボにハマってしまってる。プーチンはロシアにとって概ね有能な政治家なんだけど、ことウクライナに関わると途端に冷静な振る舞いができずポンコツになってしまうのが、本当に惜しい指導者だと思う。だから結局、これまであなたが書き込んでくれたような、よくあるロシア発プロパガンダのコピペって、プーチンの失敗を覆い隠して、西側に責任転嫁するために、歴史的事実を都合良く解釈した物語でしかないんだ。