ソ連空軍の花形として扱われる襲撃機だけど、必ずしもソ連がその有効性を認めていたわけではないのよ。とくにIl-2は生産された36000機中11000機が撃墜されたり、朝鮮戦争では朝鮮空軍で使用されているIl-10のうち3分の2が失われていたり。だから、戦後直後から襲撃機関連の開発は徐々に清算され始めた。Il-20とかIl-40とか戦後も試作された機体はあったけど、それぞれ既存機より性能が不足していたり、ソ連空軍自体が陸軍と緊密な連携をとって作戦を行うんじゃなく、空軍が独立して戦術核兵器を使用する路線を取ったことで不採用になっちゃったんよね。結局、地上攻撃を専門に行う種類の飛行機はいらないよねってことになって、その能力は戦闘機に限定的に付与されることになった。Mig-15bisとか、Su-7を戦闘爆撃機にしたSu-7Bがそれだね。ただ、これはむしろ中途半端な存在を生むだけになった。元が戦闘機だから高速で地上攻撃には向かないし、それに搭載できる兵装や量も限定された。てなわけで、スタイルは逆戻り、やっぱり地上攻撃を専門に行う飛行機が必要ってことになって、Su-25がスホーイ設計局によって設計された。
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枝の通りで概ね合ってると思うけど、su-7やsu-17、mig27なんかは航空阻止に向いた機体で対地攻撃でも毛色が異なるから、中途半端と言うとちょっと違うんじゃないかな?
ピュアな迎撃機&戦闘機として設計した訳でないにしろ、少ない爆装を高速で届ける利点もあったから。新規で高速の攻撃機を設計しても爆装の量が限られてくるかとは思う。爆弾倉持ってるようなデサインでもない限り翼下に懸架する搭載方法で抵抗になる、戦闘機を改造した爆撃機の路線は当時も良かったと思う。多分片落ちのジェット攻撃機とか自分の知らない機体がふっつーに運用されていた可能性もあるし、俺はその年代の事詳しくないけど。
分かりやすくありがとうございます!