陸軍戦闘機は多彩だから海軍より開発が順調だったように思われがちだけど、本当にそうだろうか?隼は長距離戦闘機が必要でボツ案を急遽復活させた一型&洗練されてるけど補助戦力として優秀な二型と三型、高速重武装ではあるけど少数運用にとどまった鐘馗、飛燕も最初から二型相当を本来の姿として、戦争中盤辺りには登場させたかった機体だろうと読んだし…そうすると、正統派の主力戦闘機として大量に生産・運用までなったのは、WW2では疾風くらいに思える。苦労した結果として機種が増えたんではないだろうか。海軍では零戦の跡継ぎに苦労したのは事実だけども、零戦自体は性能バランスが良くて登場も生産配備も早いし、主力機としてはかなり良好な経過に思える。
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それと、海軍機としては艦戦と局戦でまた別だというのも注意が必要だと思う。零戦は海軍機の代表格で汎用性も高いとはいえ、主として母艦向けであるからには低速・低空での性能や小型軽量も考えなきゃだし母艦の方の都合もあるから、高速重武装の大型戦闘機という正統派進化のレールに乗るのが難しい部分もあるように思う。一方で陸上基地前提の機体は色々と開発が進んだわけで、改造夜戦とかも含めると海軍戦闘機も陸上戦闘機はなかなか多彩よ。零戦自体は艦戦としての後継は確かに遅れたけど、海軍戦闘機全体で見れば色々と進んでたと言えるんでないかな。