銀行株を買い推奨する理由について実はまだ書いていない事があります。
それは、金融機関でALMに携わった経験のある者には自明の事ですが、昨年12月以降の2回にわたるYCC政策の変更による収益の改善効果は2024年3月期で終わりではなく、2025年3月期の収益をも押し上げるという事です。
何か事件でもない限りは最低でも2期は銀行の業績は連続して押し上げられるという事です。
それから、前回に書いた事を補填すると実は同様に貸出金の継続的な増加が来期以降の業績を同時に改善するという事です。
この影響も2024年3月期で終わりではありません。
更には来年3月以降に期待されているマイナス金利政策の終了。
これだけ長期に渡って銀行の収益を改善する事象の発生が連続して発生もしくは想定される事は滅多にありません。
これが買い材料で無くて何でしょうか・・・
ちなみに私が某銀行について計算した結果では、昨年のYCCの上限0.25→0.50への変更の影響が貸出利息の増加に寄与するる影響だけでもおよそ1000億円弱になり、それが複数事業年度にかけてジワジワと現れると推計しています。
整理すると
1.YCC政策の修正 (銀行にとっては融資利率の改善になる。質的な収益改善)
2.融資残高の継続的な増加(銀行にとっては量的な収益改善)
3.前記1.2による複数事業年度に渡る収益性の改善(複数年に及ぶ連続した収益の改善がほぼ確実)
4.来年4月以降と見込まれるマイナス金利政策の解除による日銀への利息支払の消滅による収益の改善見込み(みずほが特に多い)
と言ったものが上げられます。
3.については気が向けば、その根拠を投稿しますので、お楽しみに。
では、では・・・
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