銀行の業績が向上していると判断できるエビデンスとして、全国銀行協会から公表された資料を挙げておきます。
これは8月末の都市銀行と地銀の預金、貸出の状況についてのもので、9月7日付で公表されました。
中身は貸出金は都市銀行で前年同月比で2.8%、地方銀行で3.9%と高い伸びとなっています。
出典 https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/abstract/stats/month1_01/yokashi03873.pdf
特筆すべきは地銀の限界預貸率(一定期間中の貸出の増加に対する預金の伸長額の比率)がおよそ173%(93,209÷53,672✕100=173)と高くなっており、預金の増加額以上に貸出を増やして預貸率の改善が進んでいるという事です。
銀行から見ると預金は負債であり、その増加は支払利息の増加を招きます。
しかし、預金の増加に見合った必要額以上の貸出金の増加が伴えば収益性は格段に改善されます。
地銀だけでなくメガバンクでもそうした動きになっています。
ちなみに某メガバンクについて私が計算したところ預金の増加により増える支払利息を賄う為に必要な貸出金の増加は預金100に対しておよそ6.5~7%位ですから、上位行の収益改善は間違いないとみています。
ちなみに貸出金の伸長はずっと続いており、メガも地銀も増加が継続的に続いている事には留意して頂きたいと思います。
また、気が向いたら銀行関連の事に付いて書かせていただきます。
では、では
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凍結されています。
地銀のほうがむしろ伸びているということに驚きました。
ひょっとしたら、一口に地方と言っても地域間で格差があるのかもしれませんね。例えば、大工場が建設ラッシュになっている九州の地銀は設備投資による借り入れが大きいとか。
いささかポジショントークの要素があり過大なような気もしますが・・・
私の意見もこれに近いです。
「日銀の政策修正、銀行株に2倍の上昇余地-好成績の日本株ファンド」Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-11/S0LMIBT0G1KW01?srnd=cojp-v2