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米国株、ダウ続伸　FOMC議事要旨後に買い強まる（日本経済新聞）
https://www.nikkei.com/article/DGXZAS3LANY02_W2A520C2000000/

【NQNニューヨーク=戸部実華】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比191ドル66セント高の3万2120ドル28セント（速報値）で終えた。米連邦準備理事会（FRB）が午後に公表した米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨は市場の想定内の内容と受け止められられた。注目されたイベントを無難に通過し、割安感や値ごろ感に着目した買いが優勢になった。

議事要旨では大半の参加者が今後数回の会合でも「0.5%の利上げが適切になるだろう」とみていたことがわかった。物価の安定を取り戻すため、参加者は利上げと保有資産の圧縮の両輪で「金融政策を早急に中立的なスタンスに移行させるべきだ」との見方で合意したことも明らかになった。

市場では「タカ派姿勢への警戒を強める新たな内容はなく、安堵感からの相場上昇を誘った」（グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド氏）との声が聞かれた。金融引き締めの加速が米景気を冷やすとの懸念は強いが、ダウ平均は前週まで8週連続で下げており、幅広い銘柄に買い直しが入りやすかった。

前日に業績懸念から下げが目立ったハイテク株の一角が買い直されたことも相場上昇を支えた。ダウ平均の構成銘柄では顧客情報管理のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトも高い。消費関連株や景気敏感株も買われ、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや航空機のボーイングの上げが目立った。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比170.293ポイント高の1万1434.741（速報値）で終えた。