野球とは異なり、球蹴りには全くと言っていいほど無関心なあたしですが、良い話ならたま~に取り上げてみようかとw
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「人がミスをするときは3つの理由がある」名将オシムが日本人コーチに力説した"指導の極意"
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbd6d081221339554c180708e80884bd7498d19f
> ■ ミスをする選手のタイプを見極めろ
> 「ミスをする選手には大きく分けて2通りある。選択肢がいっぱいありすぎて判断が遅れてミスをする選手と、選択肢がなくて判断が遅くなってミスをするやつだ。おまえ、その選手がどちらになるかとか、その違いがわかるか?」
> 小倉は「いや、わかりません。わからないです」首を横に振るしかない。
> 「おまえの指示は全部同じなんだよ。選手がミスしたとき、理由は概ね3つある。状況を最後ギリギリまで見極めていたからプレーが遅れて(ミスが)起きたのか、選択肢がひとつしかなくてその判断を潰されたのか。3つめは、選択肢がたくさんあったから判断が遅れたのか。そんなふうに異なるミスをした選手を、おまえは同じように扱っている」
> 納得するしかなかった。
> 「おまえはもう指示を出すな。創造性のあるやつが下手になる」
> その理由を聞いて理解できた小倉は「どうすればいいのか」と考え始め、その様子を見て取ったオシムは珍しく“アドバイス”をくれた。
> 「そういう選手には、まず何が見えていたかを聞いてやることだ。そこで、選手はこれこれを見たと答えるだろう。ああ、そうかと受け止めてやればいい。次に同じミスをしないためには判断を素早くすることだ。プレーを早くひとつに絞らなくてはいけない設定をしたトレーニングをすればいい」
「休みから学ぶものは何もない」名将オシムがどれだけ批判を受けても"61日間オフなし練習"を続けた理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/611688d780fae50ad0608cfb16daec6d944b233d
「君たちがやっているのはサッカーではない」名将オシムが見抜いた日本人選手に共通する根本問題
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0eb01697f0a98ff4f8d19ec316bd46df2eaff18
> ■ 主体的に考えないコーチを叱りつけた
> 池上は当時ジェフにいた指導陣のなかでは、オシムの練習を最も長い時間外側から見ていた。
> 「これからシャトル・ランをするからコーンを置け」とコーチングスタッフに命じる。コーンを置いて開始すると、眉間にしわを寄せた顔でつかつかとやって来る。
> 「サッカーで、決まったところでターンする、なんてことがあるのか?」
> コーチたちが混乱していると、腹立たしそうに指示を加えた。それは、2人でオフェンスとディフェンスに分かれ、オフェンスが次にターンし、ディフェンスはそれについていけという。バスケットボールなどで行うフットワークに似たものだった。
> 「こんなの当たり前だろう?」
> つまり、サッカーは攻撃側に守備側がついて行くと言いたかったようだった。そこで、フォワードとディフェンスの選手は30メートルぐらいを。ミッドフィルダーには「こっちに来い!」と呼び寄せ、68メートルでターンさせた。中盤は動く範囲が広いのだから距離も長くなる。あくまでも試合のイメージを持たせようとした。
> これを見学していたという池上は「じゃあ、なんで最初にコーンを置けって言ったの? ってなりますよね」と思い出し笑いが止まらない。
> 「恐らくオシムさんは、コーチに何のために置くのかをなぜ最初に考えないのだ、疑問に思わないのだと歯がゆかったのかもしれません。そんなふうにわざと試すことは多かった。コーチにも選手にも学んでほしかったのだと思います」
> ■「言われた通りにしか動かない」が日本人の欠点
> 「日本の選手は他人の言うことを聞き過ぎる。日本の選手はコーチが右に行けと言ったら、右に行く。ヨーロッパの選手はわざと左に行くよ」
> そう言って、自己判断力と創造力を求めた。オシムが自分が設定したグリッドから飛び出して動こうとしない選手を叱ることは少なくなかったが、池上もその場面を何度も見た。
> 「どうして動かないんだ? そこじゃもらえないだろう?」
> 「グリッドがあるので」と説明すると、再び怒られる。
> 「試合のピッチにグリッドなんてあるのか!」
> 池上は懐かしそうに笑って言う。
> 「それやったら、なんで(グリッドを示す)マーカー置いてんねん? と選手は言いたくなるでしょ? やってる選手には申し訳ないんだけど、本当に面白かったです。オシムさんは選手にいつも、これがゲームやったらどうするの? と問いかけてました。常に実戦をイメージして動いたら、決まりごとなんて忘れるものだろ? と言いたかったんだと思います。一見すると、はちゃめちゃなことを言っているようですが、言われた通りにしかプレーしない日本人の欠点を修正したかったのかもしれません」