《カムイ訪問記》(3)
ありゃあ(広島風の発音で)、外観から思ったより、店は狭いなあ(マスター、正直に書いてすみませんね)。
999「初めて来たんですけど、お勧めのメニュー、一番人気はどれですか」(会話は不正確だが大体の記憶で書く)
女性店員「野菜カレーですね。お肉はポークとチキンで選べます」
999「じゃあ、チキンで。実は私、辛いのが苦手なんですよ。ここのスープカレーはスパイスが効いて、それがおいしいと聞いたんですが、辛さのレベルが3ではキツイですよね」
女性定員「でしたら、1でどうですか」
マスター「メニューには載っていませんが、辛さ0もできますよ。何でしたら、蜂蜜入りの『マイナス1』も」
…なんと! そんな裏メニューがあるとは! だが初めての店で、そういうわけにもいくまい。結局、辛さは1を選択した。
先払いすると「では2階でお待ちください」。だが素直に階段を上る私ではない(昔、時間があった時に、架空請求の電話がかかってきて、2時間も話をしたあげく当方は1円も払わず電話代は向こう持ち、ということがあったな。私は相手と用件によって態度を変える、性格が悪い人間なのよ)。
999「ここのホームページを拝見すると、いろんな漫画家さんのサイン色紙を飾ってあったので、私も持ってきましたよ」そう言って綿Sは、松本零士先生の『銀河鉄道999』に出てくるメーテル、トラ猫のミーくん、そして999のウェイトレス嬢・クレアを描いた色紙を取り出した。
女性店員「うわ~★」
マスター「お、いいですねえ」(←火を使いながら振り向く)
999「このクレアさん、見開きの色紙でしょ。サイン会でお願いしたら、松本先生は『こんな色紙、あるんだねえ』っておっしゃって。だから、たぶん右側に手まで描いてあるクレアさんは世界でこれ1枚だけ、私の自慢の品なんですよ」
マスター「ほお~」(←再び鍋やフライパンに目や手を戻す)
999「(色紙をしまいつつ)…ところで、今日ここに来たのは、もう一つ目的があるんです。ヤフーのスルガ銀行掲示板の話を、ご存じですか」
マスター「ああ、あれねえ。いや、ホントに参りますねえ」
999「じゃあ、お忙しいところ申し訳ないですし、簡単に申し上げますね。お店にも作者や出版社にも迷惑がかかっていると思うので、対応されるほうが良いですよ。出入り禁止とか」(続く)