松山英樹プロが、ゴルフの祭典・マスターズで日本選手初の優勝を遂げましたね。おめでとうございます!
ゴルフに詳しくない方のために、簡単に比較すると、テニスの4大大会優勝(大坂なおみ選手)、野球のワールドシリーズMVP(松井秀喜選手)《リアル投打二刀流・大谷翔平選手も追加》、サッカーW杯優勝(なでしこジャパン)、《フィギュアスケート・羽生結弦選手も追加》お馬さんでいうと凱旋門賞(未達成)、といったところでしょうか。
かつて青木功プロが、ウェントワースでの世界マッチプレー優勝、ジャック・ニクラウスとの「バルタスロールの死闘」、ハワイアン・オープンでの最終ホールでのイーグルショットで見事に逆転優勝(翌日に同じ場所から同じピッチングウェッジで128ヤードを何度打っても、グリーンに届かず手前のガードバンカーに入ったという。やはりアドレナリンが勝利を生んだのかも)。「100ヤード以内は世界一」と言われた青木さんも、マスターズでは勝てなかった。
中嶋常幸プロは、マスターズでは13番で小川に2度もつかまり11オン2パットの13打、全英オープンではセントアンドリュースでの "The Sands of Nakajima"(和製英語では「トミーズ・バンカー」。脱出に4打かかり優勝争いから脱落)、またターンベリーでの「奇跡の3日目」と「信じられない最終日」を経験し、オリンピック・クラブでの全米オープンで一時首位に立つもボールが木に当たり落ちてこない不運で後退(後年、タイガー・ウッズが同コースについて「トミー・ナカジマのロストボールが印象に残っている」とコメントしたほど)、当時PGAのプロたちが「欧米ツアーで未勝利の選手で最も強いのはナカジマだ」と語り合っていたが、彼もとうとう勝てずじまい。
今回のテレビ中継で解説をしていたのが、その中嶋常幸プロ。感極まって嗚咽を漏らしていましたね。
あと、松山プロを支えた早藤キャディー、最終パットの後にピンをホールに戻し、帽子をとってコースとパトロン(ギャラリー)に一礼。素晴らしい!
見逃した方、今夕~夜と、深夜に、それぞれTBS系列でダイジェスト放送がありますよ。