私は大事を取って明日以降に売り参戦するつもりです。
理由はレオパレス21の債務超過の発表と第1四半期の業績内容が明らかになる事、それに基づき「債務超過」が確定する為です。加えて「欠陥の疑いのある物件」を建築したサブリース会社のリスクが再び「クローズアップ」されると思われる為です。
レオパレスの欠陥問題は実は単に欠陥を直せば良いというだけの問題ではありません。
「欠陥のある物件」を建築した業者は当然にそれを修繕する義務を負いますが、その欠陥を作った責任は自分自身にありますから、欠陥が出た事を理由に「家賃の引き下げ」や改築工事期間中の賃料の支払を拒絶しオーナーへの賃料支払を止める事はできません。(仮にやっていたとしたら詐欺的な行為です)
また、欠陥がある事が明らかになった物件について居住させ続ける事は「法令違反行為」となりますから、それもできません。そして修繕工事中に賃料が得られない損失も当然に負う義務があります。
借地借家法での賃料の引下が合法化されるのは周囲の賃料相場が下がった場合に限られます。何より物件を建築した自分自身の過失により相手に与えた損失を物件オーナーに転嫁する事はできません。
物件オーナーが被る損害を賠償する責任はレオパレス自身にあります。サブリース契約を解除したとしても、手抜き工事という不法行為が修復されるまでは「入居者」を入れる事はできせんから、空室が続いた事による損失についても賠償しなければならないのは明確です。
同じ問題は同業者についても当てはまります。レオパレス程の悪質さは想定しにくいのですが、10年もしないうちに雨漏りがするといった構造的な欠陥を疑わせる会社には、相当なリスクが内在している事になります。
大規模な欠陥・違法建築に発展した場合、サブリース会社が被る損害は甚大な事になります。そのような水面下に「内在する問題」が明らかになった以上、レオパレスの復活は先ず無理でしょうね。
改修もされず、その間、賃料収入ゼロで泣き寝入りをしている物件オーナーがもしいるとしたら、債権保全手続きを早めに裁判所に申し立てるべきですが・・・
いずれにしろ、リスクを知ったら、今の株価は高杉晋作です。
Y板の方々はレオパレスが破綻したら大東が儲かると勘違いしている方が多いようです。賃貸物件の管理が大東に転がり込んで来ても、利益に直接的に寄与するメリットは余り無いという事が分かっていないようです。