僕の方は大幸薬品の事業構造から考えてみます。とは言っても、以下の3つ以外にありえません。
1)正露丸
2)クレベリン
3)それ以外
当たり前ですねw
1)の正露丸については大幸薬品の決算報告の資料を見る限り
国内市場が年間100億円内外で、40%台のシェアは大きく変わらないでしょう。
コロナ対策の結果減少していた感染性胃腸炎が去年くらいから例年並みに流行していますが
これも大きくは止瀉薬市場に変化をもたらさなかったようです。
一昨年、アニサキスに効果があるという報道が出て
https://www.yoshoku.or.jp/news/20210927_suikei01/
ピョコンと株価がはねましたが、こういう報道が時々出てきたとしても市場が広がらない限り売り上げの大きな上昇はないと考えます
2)については苦しい戦いを強いられていますが、元々は「空間除菌を置物でお手軽に」というあり得ないコンセプトが失敗しただけで、クレベリン自体は密閉空間の消臭には優秀な製品のようです。
アマゾンのレビューを見ると
評判は悪くありません。
ただ、消臭剤の商売敵は非常に多いですね。しかもみんな安い
例えば、売れ筋の小林製薬「無香空間」の大きいタイプのものは1000円で4-6ヶ月持つようです。
クレベリンの方は2200円で2ヶ月しか持たないようです
レッドオーシャンではありますが、クレベリンがコストダウンに成功すれば売上を伸ばす可能性はゼロではありませんので、経過を見守る必要はあるでしょう...........偶然ですが、先日我が家の近くのタリーズコーヒーのトイレに置いてあった消臭剤がクレベリンで驚きましたしw
3)のそれ以外については現時点では無視して良いと思います。
一応、木酢液を売っているらしいのですが
通期で数百万円の売り上げなのでw
「他の事業に乗り出そう」という意思は、有報を見てもMSワラント発行時のリリースを見てもどこにも見つからなかったので、今期はほぼ考えなくて良いと思います
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワラントはまだ全て新株に化けてはいませんが、大幸薬品が新株発行で手にできるのは20億円程度でしょう。
1Qの業績を見る限り、前期のような大きな赤字とキャッシュの減少を伴うようなバランスシートの毀損はないのではないかと思います
ちなみに、2021年末→2022年末のバランスシートを可視化するとこんな感じ
自己資本が47億円削られ、現預金が26億円消えています
このレベルのダメージを受ければ、来年3月に「MSワラントお代わり」もあるかもしれませんが、さすがに2回目はもっと先なのではないでしょうか。
以上を考え合わせて、一気に下落することは考えにくいが、発行された新株の売り圧力が効いている間はじり安の可能性が高いと見ます。