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https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220909-OYT1T50355/

日医工支援、医薬品メーカー・投資ファンド７社が意向…１１月中旬までに決定へ
2022/09/10 10:48

　ジェネリック医薬品（後発薬）大手の日医工の経営再建を巡り、医薬品メーカー１社と投資ファンド６社の計７社が支援の意向を示していることが９日、わかった。日医工は私的整理の一種である事業再生ＡＤＲ（裁判外紛争解決手続き）での再建を目指しており、今後、支援企業の選定を進める。

　日医工はすでに３メガバンクや日本政策投資銀行が出資する事業再生ファンド「ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ（ＪＩＳ）」から、最大２００億円の出資を受けることで基本合意している。

　支援の意向を示す医薬品メーカーや投資ファンドも、出資などの金融支援を提案するとみられる。日医工は１１月中旬の債権者会議までに新たな支援企業を決め、事業再生計画を示す。年末の最終的な債権者会議で、全債権者から同意を得ることを目指す。

　ただ、関係者によると、一部の債権者はＡＤＲに難色を示しているという。ＡＤＲの成立には全債権者の同意が必要で、同意が得られなければ法的整理に移行することになる。追加の支援企業を盛り込むことによって、全ての債権者の同意にこぎ着けられるかが焦点となる。

　日医工は昨年、国の承認手順と異なる方法で医薬品を製造したとして、富山県から業務停止命令を受けた。事業を継続しながら経営再建を図っているが、一部製品の出荷を再開できない状態が続いている。

　２０２２年３月期連結決算（国際会計基準）の最終利益は１０００億円超の赤字となり、負債が資産を上回る「債務超過」寸前の状態となった。銀行などからの借入金は６月末時点で約１７６０億円に上っている。