いや、ロシアとか景気とかコロナ禍とか関係なく、基準を満たせない企業は最初から「プライム除外」にすべきだった、ただそれだけでは?
それとも「サブプライム」市場でも新設しますか?(海外勢も国内のマトモな投資家も、東証をせせら笑う)
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東証の再編効果見えず、期限なし「経過措置」に企業の動き遅く…上場基準達成に期限設定へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/41b2bb7a0cb2a05144fe9fd5c0274e32f6369327
8月1日 読売新聞オンライン
東京証券取引所は、上場基準に達していない企業に対し、具体的な達成期限を設定する方向で動き出した。今春に約60年ぶりとなる市場再編で取引の活性化を目指したが、基準未達のままの上場を認めたため、再編の効果が上がっていないとの指摘がある。東証は有識者会議での議論を経て、早期に期限を決めたい考えだ。
【図表解説】再編後の市場区分…「プライム」は1839社
有識者会議
「(再編の)効果が発揮できるよう、助言をいただきたい」
東証の青克美常務執行役員は7月29日、有識者会議「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の初会合で述べた。会議には証券会社や民間調査機関の幹部、学者らが出席。主な議題は、4月の市場再編時に上場基準を達成していなくても、希望する市場への移行を認めた「経過措置」の期限だ。
会議は非公開だが、この日は早速、旧東証1部からプライム市場に移行した企業のうち上場基準を満たしていない企業の現状や、達成期限をいつにするかなどを巡って意見が交わされたとみられる。会議は早ければ年内にも提言をまとめる。
経過措置に問題
東証は4月、「東証1部」など4市場を廃止し、国際的に展開する大企業向けの「プライム」、国内事業が中心の「スタンダード」、新興企業向けの「グロース」の3市場に再編した。プライムの上場基準では、企業同士の持ち合い株などを除いた「流通株式」の比率を35%以上、その時価総額を100億円以上と高いハードルを定めた。
旧東証1部より厳しくして有力企業を絞り込めば、投資マネーが集まりやすくなると見込んだ。しかし、プライムへの移行時点で基準を満たさない企業は約1800社のうち300社近くに上った。
最上位市場からの「陥落」のイメージを避けたい企業に配慮し、東証は基準達成に向けた計画書を策定すれば未達でも移行を認めた。ただ、経過措置の期限を定めなかったため、約10年かけて基準を達成するとの計画を示した企業もあった。
売り越し
現在、市場再編の効果は表れていない。4月以降、1日あたりのプライムの売買代金が活況の目安となる3兆円を超えた日数は3割程度にとどまる。海外からの投資呼び込みも不発で、プライムでは5~6月、海外投資家の売りが買いを上回る「売り越し」となった。
これは、期限のない経過措置を導入したことが一因との見方が強い。ニッセイ基礎研究所の森下千鶴研究員は「達成までの期間が長期だったり、基準との隔たりが大きかったりする企業には、上場先の市場を再考してもらう取り組みが必要だ」と指摘する。
ただ、ロシアによるウクライナ侵略などの影響で、移行前より時価総額が減るなど、達成が遠のいた企業もある。ある未達企業の幹部は「相場変動に左右されず、安定して基準を維持できる経営体質にするには相当の時間が必要だ。改善に向けた経営努力を評価し、一律に切り捨てるような期限設定は避けてほしい」と訴える。