(当掲示板「まだまだカブは抜けません」スレッド2022年2月22日の拙稿から転載)
昨年の年間上昇率ランキング上位の株が、今どうなっているのかチェックしたら、面白くて笑えてきましたよwww(※要するに、高PERグロース株は総崩れ、年末から新春相場の典型)
以下は、昨年11月30日(マザーズ市場の崩壊直前)のPERと株価を、2/21の終値と比較したものです。
《大型株》 ↓※「PER」です。「PBR」ではありません!(念のため)
1位(+214.3%) 日本郵船 PER 1.8倍 7550円 → 10190円 ※ちなみに川崎汽船6位、商船三井9位
3位(+149.9%) デサント 55.2倍 4450円 → 2880円 ※大谷翔平選手と契約
4位(+149.1%) レーザーテック 135.4倍 30160円 → 21170円 ※半導体系で世界シェア100%
13位(+ 81.5%) Sansan ―(赤字) 3085円 → 982円 ※買われた理由を誰か教えてw
《中小型株》
1位(+2361%) グローバルウェイ 139.5倍 2320円 → 242円 ※会長のSNS発信で株価操縦・暴騰
2位(+654.2%)INCLUSIVE 1608.8倍 2260円 → 1039円 ※ホリエモンが大株主に→思惑買い
3位(+596.9%)FRONTEO 153.4倍 4300円 → 1410円 ※AI関連として人気化
6位(+340.9%)スノーピーク 33.3倍 4105円 → 2549円 ※キャンプブームで注目
こう見ると、個人投資家が昨年、一獲千金を夢見て中小型株・マザーズ市場に押し寄せた理由も、逆に12月から今年にかけて大損して退場を余儀なくされる理由も、よく分かりますね。
(※海運株だけは年末~新春相場も上昇していますがw)
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せっかくなので「モア・バリュー株」も見てみましょうか。
以下は、昨年12月2日時点でのPBR・配当利回り・株価、今年1/7および2/21終値と比較したものです。
※3月末決算の企業のみに限定(権利日がポイントになるため)
双日 (2768) 12/2 PBR0.61倍 配当利回り5.61% 株価1605円 → 1/7 1798円 → 2/21 1958円
丸紅 (8002) 0.93倍 5.10% 999.8円 1147円 1236.5円
三井物 (8031) 0.88倍 3.74% 2540円 2836円 3075円
三菱商 (8058) 0.87倍 4.15% 3420円 3788円 4061円
ENEOS (5020) 0.54倍 5.20% 423.3円 443円 454.3円
三菱UFJ(8306) 0.47倍 4.56% 614円 685.8円 739.1円
もし1/7の時点で双日を100株買っておけば、2/12に+16,000円(+8.9%)、あと3月末に配当をもらえる。
同じく、三井物産100株で+23,900円(+8.4%)&配当、三菱UFJわずか100株でも+5330円(+7.77%)&配当。
このように商社株・資源株・銀行株は、年末も新春も買われて上昇トレンド。これが「モア・バリュー株」ですね。