イカロスにはパッチの良し悪しがわからぬ。
だが必ず、かの邪智暴虐のイカ研を除かなければならぬと決意した。
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イカロスにはパッチの良し悪しがわからぬ。
だが必ず、かの邪智暴虐のイカ研を除かなければならぬと決意した。
イカロスだとギリシャ神話と区別がつかなくなるのでNG
「タコロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのイイダチトップスを着るがいい。この可愛いイカガールさんは、タコロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
イカロスは、1からのプレイヤーである。ボールドを持ち、煽りイカと遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明イカロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のバンカラ街にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気なイカちゃんと二人暮しだ(妄想)。このイカちゃんは、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿として迎える事になっていた(脳内設定)。結婚式も間近かなのである(脳内設定)。
イカロスは、それゆえ、新型Switchやらスプラトゥーン3やらを買いに、はるばるバンカラ街にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから街の大路をぶらぶら歩いた。
イカロスには竹馬の友があった。オクトンティウスである。今は此のバンカラ街で、シャケバイトをしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。
買ったスプラ3を遊んでいるうちにメロスは、ゲームの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既にフェス期間になって、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、ゲーム全体が、やけに寂しい。のんきなイカロスも、だんだん不安になって来た。
路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、六年まえにハイカラスクエアに来たときは、頻繁に調整やアプデが入って、環境は賑やかであった筈だが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。
しばらく歩いて老爺に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。イカロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「イカ研は、不遇ブキを殺します。」
「なぜ殺すのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんのブキを殺したのか。」
「はい、はじめはスプスピさまを。それから、ダイナモを。それから、パラシェルターさまを。それから、スペシュさまを。それから、ワイロさまを。それから、スペシャルのキューインキ様を。」
「おどろいた。イカ研は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。ショクワンダーは強いですからね、というのです。このごろは、初代からのファンをも、お疑いになり、少しく甲子園で派手な活躍をしているブキには、亜種ブキのサブスペを産廃にすることを命じて居ります。御命令を拒めばナーフされます。きょうは、六ブキナーフされました。」
聞いて、イカロスは激怒した。「呆れた運営だ。生かして置けぬ。」