きくくち

《帰り道》 / 2

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投稿ありがとうございます。
 
これはもう、一種の勇気ですよね。
ファッションにせよインテリアにせよ、
特定のブランドやテーマで揃えるのって、
オリジナリティ云々という以前に
いかにその輪郭を弛緩させないかが重要で。
象徴的なアイコン、小道具使いにおいて
詩にもおなじことが言えるとおもいます。
 
ただ、ぼくは好みとしてこういうある意味で潔い作品はすきです。
「カレーしか出さん」というお店に行って
「せっかくカレーあるならカレーうどん出してみては?」とは言えない。笑
 
「土砂降りのテールランプ」「38口径」「13階の非常階段」「シートの破れたオートバイ」はじめ
非常に映像的かつ物語としての共有力が強いワード、シチュエーションでぐいぐい押す。
こういうスタイルは極論、使いまわしやん、とおもわれても良いとおもう。
だってそういう世界を幻視するわけだから(パクリやん、は負けだけれど)。
へんに小手先でオリジナリティというか、
ちょっとずらした表現にしたりすると
それが逃げにうつってしまうんですよね。
そういった点で、この詩の運用は正しいとぼくはおもいます。
 
ただ、そういう空気、世界観を味わっておいしいなあ、
以上のなにものかではない、というのもまた事実であって。
これは善悪の問題ではなく、血液型みたいな話かもしれませんが。
 
個人的に気になったポイントとして、
タイトルが大人しいかなと。
もうちょっとクールないしハードなほうが
詩に背骨が通るような気がします。
「ストレンジウェイズ」とか?(おもいつきです)
 
それと「ここではないどこかへ」帰るというのも
すごく定型的な表現なんですけど、
これがオチにくるのはちょっと弱いかな…。
「ここ」の強度があまりないので、
そもそもその希求に志向性が感じられない。
 
といったあたりでしょうか。
 
全然関係ないけど
「ミートイズマーダー」って片仮名で書くと
無理やり「出会う、殺す」みたく転訛できるな…っておもいついたりしました。

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