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「あぁ~、緊張した…」
深く息を吐いた直後、ドサッと冷たいコンクリートの床に尻餅をついたのはTyamu_game
彼女は運営者打倒を目論む私たちの
仲間内からは
「おつかれ」
壁にもたれ掛かり床の何処か一点を見つめている彼女に労いの声をかけたのはaptx4869
アポトキシンというまるで何処かの危ない薬のような愛称で親しまれている彼もまたわたしたちと同じ志しを持つ
「テレビ出るの初めてだったからめっちゃ緊張したわー、あーつら」
ちゃむは壁によりかかりながら立ち上がると不機嫌そうな顔をしながらこちらに首を回した。
「なんかピーピーうるさくない?🚓🚨」
「た、たしかに…」
そういえばそうだ、窓を閉め切っていたために今まで気づかなかったが一度部屋に沈黙が訪れると
外から僅かにサイレンの唸る音が聞こえた。
「探知されたのかな、最近の警察はすごいね👮♂️👮♂️🖕」
「めんどくさいけど、片付けるしか方法はなさそうだね」
アポトキシンの提案にちゃむは1拍置いて「だね」と頷いた。
「人間と
いつもこうだ、この人はいつもわたしたちとどこかズレている。
「あぐかるちゃんも、イケるよね??」
「う、うっ、うん…。」
突然名前を呼ばれるとは思いもしなかったわたしは慌てて返事をした。
その刹那、彼女と目が合った。
その0.1秒にも満たないようなその瞬間に、わたしは彼女の瞳の奥に潜む、闇が、悲しみが、寂しさが、苦しみが
暗い何かが見えたような気がしてハッとした。
彼女は何もなかったかのようにすかさず視線を逸らした。