龍樹菩薩といえば二諦が知られていますね。
以下、龍樹『根本中頌』第二十四章「四聖諦の考察」より、訳は『龍樹『根本中頌』を読む』桂紹隆、五島清隆。
第八偈
>諸仏は二諦[という二種の異なるレベルの真実]に依って教え(法)を説くのである。
>すなわち、世間の常識としての真実(世間世俗諦)究極的な意味での真実(勝義諦)である。
第九偈
>その二諦の区別を知らない人は[諸]仏の深遠なる教えの真実を知らない。
第十偈
>言語活動(言説)に依らずして、究極的なもの(勝義)は説示されない
>究極的なものを理解せずして、涅槃は証得されない。
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