セミナーに参加しました。外国人の立場からの日本語学習を考えることができました。
日時;2023年6月25日(日) オンライン
主宰:公益財団法人 かながわ国際交流財団
講師:国際交流基金日本語国際センター 専任講師 高偉建
テーマ:全体にテーマ「多文化共生セミナー【外国人とともに生きるために】」
個別テーマ「多文化共生社会の中での共通のことば
~やさしい日本語について知る、使ってみる~ 」
今回のテーマは「外国人」と「日本人」にとっての共通に意思疎通できる言語について考えることがテーマです。
多文化共生社会を本気で考えると、「意思疎通」を優先するコミュニケーションが必要であることが分かります。災害時の「やさしい日本語」から平時での「やさしい日本語」へと、ボランティア活動での外国人への言語権の保障活動としての日本語支援の在り方が変化してきています。
やさしい日本語を使うメリット
・より多くの人に、より多くの情報をより早く、より正確に、伝えることができる。
・日本人とのコミュニケーションの機会を増やすことができる。
・高齢者や障碍者など一部の日本人にも
※ 諸外国に比べると、言語権の保障を人権問題として考える意識の乏しい日本の現状がある。
※ 移民政策として考えないと、言語権の保障か社会の課題にのぼらない。
最近の日本の人権意識の状況は悪化しています。今回の入管法改正に顕著に表れています。国連の人権理事会の勧告は2年連続で日本政府に出されています。
まとめ
意思疎通を優先するためには、ふつうの日本語→やさしい日本語への転換が必要です。
多文化共生社会を作るためには、外国人と日本人がともに努力する必要があります。
参考資料
「やさしい日本語」岩波新書 庵功著
日本語の共通語を考えるきわめて現代的なテーマです。
最近、朝日新聞でも特集記事が組まれました。庵さんが基調報告をしていました。加藤周一が、日本語は「流行すると定義が失われる」と、岩波ブックレットで指摘していました。最近の言語生活の状況からすると心にとめておきたい言葉です。
ここに、「楽しい」言語生活の原点があるように思いますが、地域日本語教育に携わっている皆さんはいかがでしょうか。