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 楽しいって何さろう?6回目「日本語1教室を考える」

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6回目
 ボランティアの方にもいろいろな課題があるようです。
「ボランティアは自己志願者だから、自由である。」これは問題ないようですが、『自分勝手にやりたい』と同義だと考える方がある様です。学習者も勝手に来ないことがあるのだから、ボランティアも勝手に教えないことがあっていい、これでは暴論ですね。無償のボランティアだから、来たら教えてやる、それで何が悪い・・。という方がかつてはいましたね。「教えてやる意識」です。いまでも、詳しく学びたいなら、日本語学校へ行けばいい、と平気で言う方もいます。
 「徹夜して準備したのだから、学習者は休むな。」「準備した課題だから、宿題としてやって来るべきだ。」等々。今では少なくなりましたが、大きな勘違いがあります。ドラマでも現実にも、日本の入管施設や、警察の様子を見ても、「逮捕者への人権についての説明」はありませんね。疑われたら「非人間的な扱いを受けるのは当然」、という傾向が顕著です。昔からの「おいこら警察」なのですね。「市民の権利を守る警察」ではないのです。
 「楽しくなければ続かない。」これも本当のように聞こえますが、講師の楽しさが優先で、学習者が心から安心して、楽しいと感じることとは異なっているものです。講師の都合優先というのと、学習者の事情を考慮して、調整することとは必ずしも同じではありません。対等な関係で歩み寄り、新たな地平を開拓することが求められています。
 ボランティアの事情や都合は考慮される必要がありますが、それと学習者のニーズや希望を犠牲にすることとは別物です。
考えてみると、ここに「似て非なるもの」が入り込む余地ができるのではないでしょうか。
皆さんはどうお考えになりますか。

刀水手帳
作成: 2023/02/13 (月) 20:46:54
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