香里うらん
代表 b0eefd2f7f
2021/08/09 (月) 14:20:13
般若心経の意味
まず、1行目は観自在菩薩、つまり観音菩薩が悟りを求めて修行される中で、五蘊(この世を構成するあらゆること)は空であると悟られた、と書かれています。
2行目、3行目の頭にある「舎利子」とは古い弟子のシャーリプトラのことで、彼に向って呼び掛けているわけです。
その内容は、2行目が「シャーリプトラよ、この世のあらゆるものには実体がない(空)。それは人の肉体や感覚でも同じことである。」
3行目が「シャーリプトラよ、実体がないのだから、生まれもしないし、消えることもない。汚れることもないし、清らかでもない。増えることも、減ることもない」というものになります。
4行目から8行目は、空の思想についての解説です。3行目から引き続いて、シャーリプトラへ呼びかけています。
「ほんとうには、人の体や心が感じることや、考えることはすべて存在しないのだ。それらを知らないことから起こる、悩み苦しみも存在しない。しかし、老いも死も避けることはできず、悩み苦しみは尽きることがない。それらをすべて解決などできないし、その方法を知ることもできない。そこで、すべてのことにこだわりを持たず、欲望から離れることでこそ、悟りを得て涅槃へと至ることができるのだ。」
9行目から11行目は、その悟りを得るための真言についての解説です。
「偉大な真言が、悟りへと導いてくれる。その真言は次のようなものである。」
そして、12行目、いよいよここが「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー」のところです。
「羯帝羯帝波羅羯帝波羅僧羯諦菩提薩婆訶(往き往き、彼岸に往けるもの、その者こそ悟りである。幸あれかし。)」
以上が、般若心経の意味になります。
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