仏教のお話

無量義経:説法品第二 / 7

17 コメント
views
0 フォロー
7
ダルマ太郎 2024/06/03 (月) 21:37:28

:
②一法門の行を答える-2
:
経:菩薩摩訶薩。是の如く諦かに観じて、憐愍(れんみん)の心を生じ、大慈悲を発して(まさ)救抜(くばつ)せんと欲し、またまた深く一切の諸法に入れ。法の相 是の如くして 是の如き法を生ず。法の相 是の如くして 是の如き法を住す。法の相 是の如くして 是の如き法を異す。法の相 是の如くして 是の如き法を滅す。法の相 是の如くして よく悪法を生ず。法の相 是の如くして よく善法を生ず。住、異、滅もまたまた是の如し。菩薩 是の如く四相の始末を観察して、悉く遍く知りおわって、次にまた諦かに一切の諸法は念念に住せず、新新に生滅すと観じ、また即時に 生、住、異、滅すと観ぜよ。是の如く観じおわって、衆生の諸の根性欲に入る。性欲無量なるが故に説法無量なり、説法無量なるが故に義もまた無量なり。
:
訳:菩薩よ。この様に、真理を観る智慧がないために、迷いの世界を輪廻する人々を哀れだと思ったならば、大慈悲心を起こして救い抜くことを願い、願ったならば、もう一度深く一切の事物・現象を観察して下さい。事物・現象は、このような場合には、このような事物・現象となって生じます。事物・現象は、このような場合には、このような事物・現象となってとどまります。事物・現象は、このような場合には、このような事物・現象となって変化します。事物・現象は、このような場合には、このような事物・現象となって滅します。事物・現象は、このような場合には、悪い事物・現象となって生じます。事物・現象は、このような場合には、善い事物・現象となって生じます。とどまることも、変化も、滅するのも、同じです。

菩薩よ。以上の様に、生じること、とどまること、変化すること、滅することの原因と結果を観察して、よく理解できたならば、次に、明らかに一切の現象は、瞬間瞬間に変化し、瞬間瞬間に生滅することを観察し、また同時に、生じ、とどまり、変化し、滅すると観察してください。この様に観察したならば、人々の様々な根性欲(機根、性質、欲望)の観察に入ります。根性欲は、人それぞれで異なりますから、根性欲は無量です。根性欲が無量であれば、その一人一人に応じて法を説く必要がありますので、説法もまた無量です。説法が無量ですから、その内容もまた無量です。
:
:
②一法門の行を答える-2
:
:

通報 ...