仏教のお話

無量義経:説法品第二 / 4

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ダルマ太郎 2024/06/02 (日) 21:30:22 修正

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第六 如来 広く説く分
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1.三疑を答える
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①一法門の名を答える
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経:仏の言わく。善男子、この一の法門をば名づけて無量義と為す。
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訳:仏は答えました。善男子、この一つの法門とは、名を無量義といいます。
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②一法門の行を答える-1
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経:菩薩、無量義を修学(しゅがく)することを得んと欲せば、まさに一切諸法は、(おのずか)ら本・来・今、性相空寂にして、無大・無小、無生・無滅、非住・非動、不進・不退、なお虚空の如く 二法あることなしと観察すべし。しかるに諸の衆生、虚妄に、これは此、これは彼、これは得、これは失と横計して、不善の念を起し 衆の悪業を造って六趣に輪廻し、諸の苦毒を受けて、無量億劫自ら出ずること能わず。
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訳:菩薩が無量義を修学しようとするならば、一切の現象は、過去・現在・未来において、真理・現象ともに空であり寂であると、知ることが必要です。空とは、そのものに実体がないことをいい、寂とは、因縁のない境地です。よって、大きいとか小さいということはなく、生じるとか滅するということはなく、とどまるとか動くということはなく、進むとか退くということはありません。固定した観方や一方に偏った観方を否定します。虚空のように、すべてが一つであり、二つに分かれたものではないと観察してください。しかし、人々は真理に反して、これは迷いである、これは悟りである、これは得である、これは失であると、決めつけてこだわり、自分勝手に解釈をして、そのために善くない思いを起こし、多くの悪い業を造って、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天という迷いの世界を輪廻し、数々の苦を受けて、非常に長い期間、苦の世界から出ることができません。
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三疑を答える
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