仏教のお話

無量義経:説法品第二 / 14

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ダルマ太郎 2024/06/08 (土) 00:30:15 修正

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用語の意味-1
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不可思議(ふかしぎ)
アチントヤ acintya
計り知れない、神秘的な。仏の智慧や神通力というのは、それを思い測ったり言葉で言い表したりすることはできない、ということ。

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四相(しそう)
生住異滅。生=生起。住=維持。生起した状態を保つ。異=その状態が変異する。滅=消滅。一切の事象は、瞬瞬に変化するということ。無常。

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ドゥフカ duḥkha
憂悲苦悩。心身を悩ませること。不快。不自由。自分の思い通りにならないこと。対義語は楽。

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(くう)
シューニャ śūnya(形)シューニャター śūnyatā(名)
無自性。自性とは、スヴァバーヴァ svabhāva のことで、物それ自体の独自の本性、もの・ことが常に同一性と固有性とを保ち続け、それ自身で存在するという本体、もしくは独立し孤立している実体のこと。根本的な性質、存在の本質を表す。西洋哲学の実体に相応する概念である。大乗仏教では、自性を否定して空が説かれた。

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無常(むじょう)
アニトヤ anitya
常住の否定。因縁によって作られたものは、常住ではないということ。

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無我(むが)
アナートマン anātman
アートマンの否定。アートマンとは、ヴェーダの根本思想で、個の原理、個の主体、個の実体のこと。仏教では、アートマンを否定して無我を説いた。

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無大・無小
真諦へと導く俗諦。真諦とは、真の真理・真実・正法・妙法のことで、絶対の真理なので言葉では表せない。俗諦とは、世俗の言葉によって表した真理。真諦は言葉によって説くことができないため、仏陀は、俗諦によって真諦へと導いた。真諦においては、一切の概念が無いので、時間や空間という概念も無い。空間的概念が無いので、大きいとか、小さいという見方はできない。

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無生・無滅
真諦へと導く俗諦。時間的概念が無いので、生じる・滅するという見方はできない。

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一相・無相
真諦へと導く俗諦。すべては一つの特徴であり、すべてには特徴は無い。

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用語の意味-1
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