仏教のお話

無量義経:説法品第二 / 10

17 コメント
views
0 フォロー
10
ダルマ太郎 2024/06/04 (火) 23:07:15

:
③一法門の義を答える
:
経:無量義とは一法より生ず。その一法とは即ち無相也。是の如き無相は、相なく、相ならず、相ならずして、相なきを名づけて実相とす。菩薩摩訶薩。是の如き真実の相に安住しおわって、発する所の慈悲、明諦にして虚しからず。衆生の所に於いて、真によく苦を抜く。苦 既に抜きおわって、また為に法を説いて、諸の衆生をして快楽(けらく)を受けしむ。
:
訳:無量の教えの内容は、一つの真理から生じます。その一つの真理とは、無相ですから言葉にすることはできません。無相とは、分別を離れた無分別の境地です。無相ですから相をみることはできず、よって相をとらえることはできず、相をとらえることができないから、相がないと観ることを、名付けて実相といいます。菩薩摩訶薩よ。この様な真実の相を覚り、その覚りが完全に自分のものになったことによって生じる慈悲は、明らかに本物です。この世界で、よく人々の苦を抜き去ります。苦を抜きおわったならば、また、人々のために教えを説いて、多くの人々に、人生の真の喜びを受けさせます。
:
:
③一法門の義を答える
:
:

通報 ...