仏教のお話

無量義経:徳行品第一 / 33

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ダルマ太郎 2024/06/02 (日) 10:21:37 修正

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(3)仏徳歎
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1)因行
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①総じて因行を歎ず
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経)
 世尊 往昔の無量劫に 勤苦に衆の徳行を修習して
 我人天龍神王の為にし 普く一切の諸の衆生に及ぼしたまえり

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訳)
 世尊は はるかなる昔より 非常に苦労をされ
 数々の徳行を修められました
 ご自分のためだけではなく 人や天の神々
 様々な魔神たちのためにされ その功徳は広く人々に及ぼしました

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②別して六度を歎ず
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経)
 よく一切の諸の捨て難き 財宝妻子及び国城を捨てて
 法の内外に於いて悋む所なく 頭目髄脳悉く人に施せり 
 諸仏の清浄の禁を奉持して 乃至命を失えども毀傷したまわず
 もし 人刀杖をもって来って害を加え 悪口罵辱すれども終に瞋りたまわず
 劫を歴て身を挫けども惓惰したまわず 昼夜に心を摂めて常に禅にあり
 遍く一切の衆の道法を学して 智慧深く衆生の根に入りたまえり

:
訳)
 とても捨てがたい様々な 財宝 妻子国城を捨てて
 それらの物質的な物 外面的なものだけではなく
 内面的な執着も 惜しむことなく捨て去りました
 その頭脳によって悟られたこと 目で正しくとらえられた世界は
 すべて他者に施され 諸仏によって唱えられた
 清浄なる戒律を大切に保たれて
 命にかけても破られる事はありませんでした
 もし人が刀や杖を持って現われて
 振りまわし危害を加えようとしても
 悪口を言い激しく罵っても
 一度たりとも お怒りになることはありませんでした
 非常に長い年月 修行を続けられても怠けることはなく
 昼も夜も心を穏やかにして乱れる事がなく
 この世の一切の修行の道 教えを学んでおり
 智慧が深く人々の機根を見通されています

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仏徳歎
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