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用語の意味-2
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シャド・アビジュニャー şađ-abhijñā
仏教において仏・菩薩などが持っているとされる六種の超人的な能力。六種の神通力。六通ともよばれ、止観の瞑想修行において、止行(禅定)による三昧の次に、観行(ヴィパッサナー)に移行した際に得られる、自在な境地を表現したものである。
①
自由自在に自分の思う場所に思う姿で行き来でき、思いどおりに外界のものを変えることのできる力。飛行や水面歩行、壁歩き、すり抜け等をし得る力。
②
世界すべての声や音を聞き取り、聞き分けることができる力。
③
他人の心の中をすべて読み取る力。
④
自他の過去の出来事や生活、前世をすべて知る力。
⑤
一切の衆生の業による生死を遍知する智慧。一切の衆生の輪廻転生を見る力。
⑥
煩悩が尽きて、今生を最後に二度と迷いの世界に生まれないことを知る智慧。生まれ変わることはなくなったと知る力。
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菩提(覚り)に至るための三十七の修行法。四念処、四正勤、四神足、五根、五力、七覚支、八正道。
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慈は、マイトリー maitrī の訳。ミトラ mitra からつくられた抽象名詞。マイトリーは、友情・親切・慈善の意味。ミトラは、友人・友情の意味。与楽。
悲は、カルナー karuṇā の訳。「人々の苦を抜きたい」という心。抜苦。
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十力
仏や菩薩が持つ10種の力のこと。
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仏・菩薩が説法する際に抱く、畏 (おそ) れることのない4種の自信。 仏では、一切智無畏・漏永尽無畏・説障道無畏・説尽苦道無畏、菩薩では、能持無畏・知根無畏・決疑無畏・答報無畏。
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用語の意味-2
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