仏教のお話

無量義経:徳行品第一 / 15

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ダルマ太郎 2024/05/29 (水) 01:39:00 修正

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(c)自利-2
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経:菩薩の諸波羅蜜に遊戯(ゆけ)し、如来の地に於いて堅固にして動ぜず。願力に安住して、広く仏国を浄め、久しからずして 阿耨多羅三貎三菩提を成ずることを得べし。この諸の菩薩摩訶薩皆、皆かくの如き不思議の徳あり。
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訳:この菩薩たちは、覚りへの道を自由自在に行い、菩提心は定まっていて、動じることがありません。菩薩は、誓願の力にとどまって、広くこの世界を浄めます。間もなく、無上の覚りを得るでしょう。この菩薩摩訶薩たちは、皆、このような人知の及ばないほどの徳を持っているのです。
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用語の意味
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菩薩(ぼさつ)
ボーディ・サットヴァ bodhi-sattva
大乗仏教の修行者のことで、自他の覚り(菩提)を求める。

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波羅蜜(はらみつ)
パーラミター pāramitā
仏になるために菩薩が行う修行のこと。六波羅蜜と十波羅蜜がある。六波羅蜜とは、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧のこと。十波羅蜜は、六波羅蜜に方便・願・力・智を加えたもの。

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遊戯(ゆけ)
ヴィクリーディタ vikrīḍita
菩薩の束縛されない自由な活動に対する肯定的な言及。仏陀の境地に到達し、それを楽しむこと。

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(がん)
プラニダーナ praṇidāna
願望・誓い・修行の目的を定めること。

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阿耨多羅三貎三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)
アヌッタラ・サミヤク・サンボーディ
anuttara-samyak-saṃbodhi
無上の正しい覚り。

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不思議(ふしぎ)
アチンチヤ acintya
非概念的。不可解。熟考や概念化を超えたもの。言語表現を超えたもの。思考や言葉を超えたもの。

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自利
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