仏教のお話

輪廻 / 5

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ダルマ太郎 2024/05/16 (木) 17:25:01

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輪廻は恐怖
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仏教における業報輪廻思想は、業報によって死後、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天に生まれ変わり、その後もずっと業報によって六道を輪廻するというものです。罪が深ければ、地獄に堕ちます。地獄が最も苦に満ちた場所であり、餓鬼・畜生がそれに続きます。餓鬼とは、常に飢餓の状態にあって、欲求不満によって苦しむ境界であり、その境界の生物も餓鬼と言います。畜生は、動物界のことで、その境界に住むのは動物です。これらの地獄・餓鬼・畜生を三悪道といいます。修羅とは、阿修羅のことで、もとは神でしたが、帝釈天と争って負け、海に突き落とされました。争いを好み、常に戦っています。人間とは、私たちのことです。まわりの変化に振り回され、疑惑と不安と恐怖の中で暮らしています。天とは、天上界のことで、そこに住んでいるのは神々です。六道の中では、安楽の境地ですが、寿命がありますので、死ぬ前は苦しみます。六道は、迷いの世界、苦の世界です。

インドでは、人間に生まれたことを悲しむようです。なぜなら、人間として生まれたということは、前世での行いが悪く、輪廻から解脱できなかったということだからです。バラモン教では、解脱すれば天界に生まれ変わると言いますので、人間に生まれた時点でアウトです。これから何度も輪廻を繰り返すことになります。人間ならまだいいのですが、地獄に堕ちれば、非常に長い間苦しむことになりますので、そのことを思えば苦しみます。よって、輪廻は恐怖の思想です。
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輪廻は恐怖
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