仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 43

43 コメント
views
0 フォロー
43
ダルマ太郎 2024/05/24 (金) 18:22:01 修正

:
被焼の相
:
訳)
 諸の鬼神等 声を揚げて大に叫ぶ
 (ちょう)(じゅ)諸鳥(しょちょう) 鳩槃荼(くはんだ)
 周慞惶怖(しゅうしょうおうふ)して 自ら出ずること能わず

:
:
太郎訳)
 様々な鬼神たちは 大きな声をあげて叫びました
 クマタカやワシなどの鳥たち 鳩槃荼鬼などは
 慌てて逃げ惑いますが 自分の力では
 逃げ出すことができませんでした

:
:
色界に火が起こる
:
訳)
 悪獣毒虫 孔穴に蔵竄(ぞうざん)
 毘舎闍鬼(びしゃじゃき) またその中に住せり
 福徳薄きが故に 火に逼まられ
 共に相残害して 血を飲み肉を食らう
 野干の属 ならびにすでに前に死す
 諸の大悪獣 競い来って食敢(じきだん)
 臭煙蓬悖(しゅうえんぶぼつ)して 四面に充塞(じゅうそく)

:
:
太郎訳)
 悪い獣や毒虫たちは 穴を見つけてそこに逃げ込みました
 毘舎闍鬼も穴に入りました
 ところが これまで悪業を重ね 徳を積んでいなかったために
 火に囲まれ 責められて 自分だけでも助かろうと
 安全を求めて争い お互いに傷つけ合い
 血を飲み 肉を喰らいました
 ジャッカルたちは すでに死んでいました
 すると様々な悪獣たちが 競って集まり群がって
 その死骸に喰らいつきました
 臭いと煙が盛んにおこりたち あたり一面にたちこめました

:
:
被焼の相
:
:

通報 ...