仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 42

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ダルマ太郎 2024/05/21 (火) 13:22:48

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総じて利鈍を結す
:
経)
 夜叉・餓鬼 諸の悪鳥獣
 飢急にして四に向い 窓をうかがい看る

:
太郎訳)
 このような夜叉・餓鬼 様々な悪い鳥・獣たちは
 食べ物を探し求めながら 屋敷内をさ迷い
 窓から外を観察していました

:
:
火起の由
:
経)
 是の如き諸難 恐畏無量なり
 この朽ち故りたる宅は 一人に属せり
 その人近く出でて 未だ久しからざるの間

:
太郎訳)
 このように様々な難儀があり 無量の恐怖に満ちていました
 この古くて壊れそうな邸宅は ある一人の所有でした
 その人が近くに出かけてすぐに

:
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火起の勢
:
経)
 後に宅舎に 忽然に火起る
 四面一時に その焔 倶に(さか)んなり
 棟梁椽柱(でんちゅう) 爆声震裂(ばくしょうしんれつ)
 摧折堕落(さいせつだらく)し 墻壁(しょうびゃく)崩れ倒る

:
:
太郎訳)
 邸宅に突然 火事が起こりました
 四方に火は燃え移り燃え盛り
 棟・梁・たるき・柱が
 音をたててくだけ
 垣や壁はくずれ落ちました

:
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総じて利鈍を結す
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