仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 41

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ダルマ太郎 2024/05/15 (水) 18:29:34 修正

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五利使鬼神-2
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経)
 鳩槃荼鬼(くはんだき) 土埵(どだ)蹲踞(そんこ)せり
 或時は地を離るること 一尺二尺 往返遊行し 
 縦逸(じゅういつ)嬉戯(きげ)す (いぬ)の両足を捉って 
 撲って声を失わしめ 脚を以て(くび)に加えて 
 狗を怖して自ら楽む また諸鬼あり 
 その身長大に 裸形黒痩(らぎょうこくしゅ)にして 
 常にその中に住せり 大悪声を発して 
 叫び呼んで食を求む
 また諸鬼あり その咽 針の如し
 また諸鬼あり 首牛頭の如し
 或は人の肉を食い 或は復狗を食らう
 頭髪蓬乱(ぶらん)し 残害兇険(ざんがいくけん)なり
 飢渇(けかつ)にせまられて 叫喚馳走(けんかんちそう)

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太郎訳)
 鳩槃荼鬼という小さな怪物が
 土間にうずくまっています
 ぴょんぴょんと屋敷中を跳びまわり
 自由に遊んでいます
 犬をみれば 犬の両足を捉えて押さえつけ
 殴って半殺しにし首を足で踏みつけ
 犬を怖がらせ それを楽しんでいます
 また 他にもさまざまな鬼がいます
 背は高く大きく 裸の身体は
 黒ずみ痩せこけています
 常に長者の朽ちた屋敷にいて
 大きな気持ちの悪い声で叫び呼んで
 いつも食べ物を求めています
 また 他にも鬼たちがいました
 その鬼たちの喉は細く針のようでした
 また 他にも鬼たちがいました
 それらの首は牛のようでした
 人の肉を喰らい
 または犬を食べています
 髪の毛をヨモギのようにぼさぼさに乱し
 その性質は残虐で
 荒々しく険しい態度でした
 飢えと渇きにせまられて
 喚き騒ぎながら
 走り回っていました

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五利使鬼神-2
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