仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 38

43 コメント
views
0 フォロー
38
ダルマ太郎 2024/05/14 (火) 19:01:37

:
偈頌
:
経)
 仏重ねてこの義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく。

:
:
太郎訳)
 仏は、重ねて譬え話を偈頌にして説きました。

:
:
開譬
:
総譬
:
経)
 譬えば長者 一の大宅あらん 
 その宅久しく()りて また頓弊(とんぺい)
 堂舎高く危く 柱根(くだ)け朽ち
 梁棟(りょうとう)傾き(ゆが)み 基陛(きべい)(くず)(やぶ)
 墻壁(しょうびゃく)やぶれさけ 泥塗(でいづ)(あば)け落ち
 覆苫(ふせん)乱れ墜ち 椽梠(でんりょ)(たが)い脱け
 周障屈曲して 雑穢(ぞうえ)充遍せり
 五百人あって その中に止住す

:
:
太郎訳)
 たとえば ここに長者がいて
 大きな屋敷を持っていたとしましょう
 その屋敷は建ってから随分となりますので
 老朽化が進んでいます
 屋敷は高くそびえ立派に見えますが
 実際は非常に危険な状態でした
 柱の根は くだけて腐り
 梁や棟は 傾いて歪み
 階段はくずれ穴が開き
 垣根や壁は 壊れて破れ
 泥や漆喰は はげて落ち
 屋根のムシロも乱れ落ち
 垂木も垂木を支える横木も抜けかかり
 まわりの壁は曲がりくねって
 屋敷中にゴミやガラクタが
 充満していました
 その屋敷には
 五百人が住んでいました

:
:
総譬
:
:

通報 ...