仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 37

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ダルマ太郎 2024/05/14 (火) 18:45:02

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長者無虚妄
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経:舎利弗。彼の長者の初め三車を以て諸子を誘引し、しかして後にただ大車の宝物荘厳し安穏第一なることを与うるに、しかも彼の長者虚妄の咎なきが如く、如来もまたまた是の如し。虚妄あることなし。初め三乗を説いて衆生を引導し、しこうして後にただ大乗を以て之を度脱す。何を以ての故に。如来は無量の智慧・力・無所畏・諸法の蔵あって、よく一切衆生に大乗の法を与う。ただ尽くしてよく受けず。舎利弗、この因縁を以て当に知るべし、諸仏方便力の故に、一仏乗に於て分別して三と説きたもう。
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太郎訳:シャーリプトラよ。譬え話の長者が、はじめは三車で子ども達を誘ったのに、結果として、平等に宝石で飾った安全な大車を与えたことを誰も長者の嘘だと責めないように、如来もまた同様です。嘘偽りはありません。はじめは三乗を説いて人々を導き、修行が進んだ後に、平等に大乗の教えを説いて人々を成仏へと導きます。なぜならば、如来は無量の智慧と力と怖れのないこと、様々な教えを持っているのですから、よく一切の人々に大乗の教えを与えることが出来るのです。ただし、多くの人々はこの教えを受けようとはしません。シャーリプトラよ。このような理由によって、諸仏は、すべての人々を成仏に導くために方便力により、人々に応じて三乗を説くのです。
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長者無虚妄
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