仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 35

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ダルマ太郎 2024/05/14 (火) 18:06:09

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用車-2
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経:舎利弗。もし衆生あり、内に智性あって、仏世尊に従いたてまつりて法を聞いて信受し、慇懃に精進して速かに三界を出でんと欲して自ら涅槃を求むる、これを声聞乗と名く。彼の諸子の羊車を求むるを以て火宅を出ずるが如し。もし衆生あり、仏世尊に従いたてまつりて法を聞いて信受し、慇懃に精進して自然慧を求め、独善寂を楽い深く諸法の因縁を知る、これを辟支仏乗と名く。彼の諸子の鹿車を求むるを為て火宅を出ずるが如し。もし衆生あり、仏世尊に従いたてまつりて法を聞いて信受し、勤修精進して一切智・仏智・自然智・無師智・如来の知見・力・無所畏を求め、無量の衆生を愍念安楽し、天人を利益し一切を度脱する、これを大乗と名く。菩薩この乗を求むるが故に名けて摩訶薩とす。彼の諸子の牛車を求むるを為て火宅を出ずるが如し。
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太郎訳:シャーリプトラよ。ある人々において、内面に智性があり、諸仏に従って教えを聞いて信じて受け、苦の世界から抜け出すためにきちんと精進し、自分から涅槃を求めたならば、これを声聞の修行といいます。譬えの中の子ども達が羊車を求めることによって火宅を脱出したことと同じです。ある人々において、諸仏に従って教えを聞いて信じて受け、覚りを求めて、きちんと精進し、独り静かに善行をして深く因縁を観察したならば、これを縁覚の修行といいます。譬えの中の子ども達が鹿車を求めることによって火宅を脱出したことと同じです。ある人々において、諸仏に従って教えを聞いて信じて受け、完全なる悟りを求めて、勤めて精進をし、多くの人々を憐れんで救いだし、天上界の神々と地上界の人々に功徳を回向し、大衆を成仏へと導いたならば、これを大乗といいます。成仏を求める者がこの修行をするとき、菩薩摩訶薩といいます。譬えの中の子ども達が牛車を求めることによって火宅を脱出したことと同じです。
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用車-2
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