仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 31

43 コメント
views
0 フォロー
31
ダルマ太郎 2024/05/14 (火) 11:34:45

:
合譬
:
総譬に合す
:
経:仏、舎利弗に告げたまわく。善哉善哉、汝が所言の如し。舎利弗、如来もまたまた是の如し。則ちこれ一切世間の父なり。諸の怖畏(ふい)衰悩(すいのう)憂患(うげん)・無明・暗蔽(あんぺい)に於て永く尽くして余なし。しかも悉く無量の知見・力・無所畏を成就し、大神力及び智慧力あって方便・智慧波羅蜜を具足す。大慈大悲常に懈倦(けげん)なく、恒に善事を求めて一切を利益す。しかも三界の朽ち故りたる火宅に生ずること、衆生の生・老・病・死・憂悲苦悩・愚痴暗蔽・三毒の火を度し、教化して、阿耨多羅三藐三菩提を得せしめんが為なり。
:
:
太郎訳:釈尊は、シャーリプトラに告げました。素晴らしい! あなたが、言った通りです。シャーリプトラよ、如来も長者と同じです。如来は、すべての者たちの父です。様々な、怖れ、衰え、悩み、苦しみ、病い、無智、煩悩などから、永く離れた者です。しかも、如来は、無量の智慧と人々を救う力と怖れずに教えを説く力を完成させており、大いなる超人的な能力と智慧の力を持っており、方便と智慧とを完全に具えています。大きな慈悲の心は変わることなく、常に人々の善き縁となるよう、すべてに利益を与えます。そのような仏が、古くて朽ちている火宅に現われるのは、人々の生老病死の苦、不安や悲しみ、苦悩、愚痴、煩悩、貪欲、無智、怒りなどの火を消して教化し、無上最高の悟りへと導くためです。
:
:
総譬に合す
:
:

通報 ...