仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 29

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ダルマ太郎 2024/05/14 (火) 11:04:36

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等しく大車を賜う-2
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経:しかもこの念を作さく。我が財物極まりなし。下劣の小車を以て諸子等に与うべからず。今この幼童は皆これ吾が子なり。愛するに偏黨(へんとう)なし。我の是の如き七宝の大車あってその数無量なり。当に等心にして各各(かっかく)に之を与うべし。宜しく差別すべからず。所以は何ん、我がこの物を以て周く一国に(たも)うとも、なお(とぼ)しからじ。何に況んや諸子をや。この時に諸子、各大車に乗って未曾有なることを得るは、本の所望に非ざるがごとし。
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太郎訳:しかも、長者はこのように思っていました。私の財物は無量だ。それなのに、子供たちにみすぼらしい車を与えるのはよくないことだ。この幼い子供たちは、みんな等しく私の子供だ。愛するのに偏ることはしない。私は、この立派な大車をたくさん持っている。みんなに等しく、それぞれにこれを与えよう。相手によって差別はしない。なぜならば、私は国中の人々に与えても、まだ、余る程にこの大車を持っているのだ。それなのに、なぜ自分の子供たちに与えないことがあるだろうか。この時に子供たちは、各々が大車に乗って遊び、非常に珍しい大車を得た喜びにひたっていますが、実は、もともと欲しい物を得たのではありません。
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等しく大車を賜う-2
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