仏教のお話

般若心経 / 17

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ダルマ太郎 2024/05/22 (水) 21:07:21

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摩訶般若波羅蜜経幻学品第十一の解釈
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「また次に須菩提よ。菩薩は智慧の完成の行を行じ、このように思惟します。物質的現象は空であるという見方によれば、物質的現象は空ではありません。物質的現象、それは即ち空であり、空、それは即ち物質的現象だからです。感受作用・想起作用・意志作用・認識作用も同じです」。

ここは、釈尊が須菩提に説法をしています。「色は空である」という認識だと、色は空ではありません。「色即是空。空即是色」だと認識することが重要です。「即」という言葉が入ることで、色と空は、コインの裏表のように、離れていないことを表しています。一致しています。「色は空である」という見方だと、色と空を離して認識しているために、色に実体を見て、空に実体を見るという過ちを起してしまいます。色にも、空にも実体を見ないのなら、「色即是空。空即是色」と見る必要があります。

「眼は空である」「感受は空である」「四念処は空である」「十八不共法は空である」という認識よりも、「眼即是空。空即是眼」「受即是空。空即是受」「四念処即是空。空即是四念処」「十八不共法即是空。空即是十八不共法」と見ます。
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「須菩提よ。このように菩薩は智慧の完成の行を行じので、驚かず、畏れず、怖いと思いません」。

一切の事物・現象は、即空なので、個々の事象に実体を見ません。実体を見ないので、特徴を見ることが無く、よって驚くことは無く、畏れることは無く、怖いと思うことはありません。周りの変化に惑わされず不動です。
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摩訶般若波羅蜜経幻学品第十一の解釈
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