その相待妙で三乗に開かれた妙法の内容はと言いますと、まず三乗とは仏門に入って得られる声聞・縁覚・菩薩といった三種の境涯のことを言いますが、仏の説法を聞くことで言葉の概念で真理を理解していく境涯を声聞と言います。
「三転法輪」の第一時の蔵教の声聞に対して行われた説法がそれにあたります。蔵教の声聞衆がその説法をどのように理解していったかはこちらで詳しくお話しております。
説一切有部について
https://zawazawa.jp/bison/topic/12
縁覚は、観音菩薩の説法を「音を観じる」が如く「聞く」のでは無く「独自の伝達方法」をもって観受ていく境涯です。独覚とも言われるこの境地にあっては、「聞く」という五蘊による凡夫の認識から、仏の認識に視点が変わることで「縁起」を覚っていきます。
通教の縁覚に対して説かれた第二時の説法は『般若経典』を中心とした「空」の説法ですが、こちらで詳しくその内容をお話しております。
「空」の理論
https://zawazawa.jp/yuyusiki/topic/5?page=2
そして第三時の菩薩に対して行われた「覚りの理論」を説いた説法の内容はこちらでご紹介しております。
四諦の「三転法輪」とは
https://zawazawa.jp/bison/topic/14
通報 ...