みんポケ!

【SS】生存者、一名

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ご覧下さい。手のひらほどの小さい雲が海のかなたから初SSです。

このSSにはジョジョ要素が多く含まれています。
また、登場人物はまだまだ募集中なのでよろしくお願いします。
http://zawazawa.jp/xyz/topic/2278

残りカス
作成: 2016/07/30 (土) 00:07:08
最終更新: 2016/07/30 (土) 00:07:32
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1
残りカス 2016/07/30 (土) 00:31:19

「ここは………どこだ?」
目が覚めたらそこは砂浜だった。確か俺はマクドで飯を食ってたはずだが……
「なんでこんなの所に俺はいるんだ?母さんや父さんの悪ふざけでも無いだろうし………」
俺――――馬場アデク――――は自問自答しつつなぜこんなところにいるのか考えた。最初は悪戯好きの両親の仕業かと思ったが少し考えればそれはないと断定できた。何故なら俺が住んでいる場所は埼玉県、海の存在しない県だった。さらに両親は二人とも車の免許を持っていない、流石に公共交通機関を使ってわざわざ他県まで行ってするようなことでも無いからだ。
「あっそうだ、スマホ使えば分かるか。」
現代っ子の必需品、スマートフォンを使えばすぐに真相が分かる、そう思ってジーパンの尻ポケットを探るが………無い、シャツの胸ポケットも探るが…………無い。可笑しいと思って周りを見渡すが其処には少し位古ぼけたファービーがあるだけだった。
「なんでスマホがあってファービーがあるんだよッ!」
俺は憤慨して近くにあった手頃な大きさの石をファービーに向かって投げつけた。それがファービーの眉間にクリーンヒットし故障したのか低い声で何かを言い出した。
「ココハ屍島、10人ノスタンド使イガ集メラレタ、最後ノ一人ニナルマデココカラハ帰ラレナイヨ。」
ファービーはそれを10回ほどリピートするとファー、ブルスコォ、モルスァと延々に口ずさむようになった。どうやら本当に壊れたらしい。
「それにしてもスタンドってなんだよ?それに最後の一人になるまでってことは殺し合えって事じゃねぇか!もうわけわかんねぇ………」
俺は一度に大量の情報が来ると頭が混乱してパニックになるタイプだったらしい、だが少し経てば落ち着くことができた。
「くやくやしてもしょうがねぇ!俺は前に進むぞ!」
俺は勢いよく立ち上がり体に付いた砂を落とし、気持ち悪いがファービーをもって奥に見える海の家のような場所に行くことになった。

2
残りカス 2016/07/30 (土) 00:47:16

「ごめんくださーい」
俺は古びた海の家らしき場所に付くとファービーを置いて戸をあけた。中には誰もいなさそうな様子だったが一応声を掛けておいた。
「それにしてもすげぇ荒れてんなぁ……ゾンビでも出てきたのか?」
海の家の中はすさまじい荒れ具合だった、それこそゾンビにでも荒らされたのかと言うほどで机は木っ端みじん、置いてあった雑誌や新聞はバラバラに、壁には大きな穴が無数に開いていた、唯一の癒しと言ってもいいものは部屋を飛び交う一匹の黒い蝶だけだった。
「ファービーの百倍は癒されるなぁ……こんな場所じゃあなかったら一番よかったんだけどなぁ………」
そう嘆いていると蝶がゆっくりとこっちに近付いてきて俺の左腕にとまった。
「お、こいつ可愛いなぁ……よしッ!久々に蝶でも捕まえてみるか!」
俺はそうっと蝶に手を伸ばした、が何故か手が蝶をすり抜けた、俺は自分の手を見てあれっと思いもう一度やってみようかと思い手を伸ばした、その時――――――――

俺の左腕は無くなっていた。
正確に言うと蝶が爆発し左腕が千切れ俺の体も衝撃で壁に叩き付けられた。

3
残りカス 2016/07/30 (土) 01:09:25

「は?え?なんで?」
俺は突然の出来事にちぎれた左腕を右腕で拾いくっつけようと四苦八苦した、それほど混乱していた。
が、そこに笑いながら奥からやってくる人影がいた。
「ハハハハハハハハハ、これは傑作だ、実に傑作だよ!こんなに面白い喜劇は見たことが無い!スタンドに無警戒な上にこの無様な姿!僕は見たことが無いよ!」
そう高校生ほどの恰好をした男は言った。彼の背後には無数の黒い蝶がいた。数百匹はいそうだ。
「おい、お前が俺の左腕をこんなことにしたのか?それにスタンドってなんだよ!なによりお前は誰なんだよ!」
俺は自分が思ったより冷静に怒鳴った、自分でも言ってる意味がよく分からないがまあ、それは置いておこう。
「僕かい?僕は鬱モナー、それとスタンドってのはね、説明するのはちょっと難しいんだけど一言で言うなら超能力の具現化かな?この屍島にいるのなら恐らく君にもある、まあまだ発現してみないみたいだけどね。そしてこの蝶が僕のスタンドで名前はまんまだけど『バタフライ』、能力は教えないよ。まあさっきので気づいただろうけどね。」
彼―――鬱モナー―――はバタフライを弄びつつそう答えた。
「…………」
俺はそれを聞いて逃げ出した、なんだか怖くなったのだ。あれほど必死になった左腕を投げつけファービーも投げつけ(モルスァアアアアアアアアアという悲鳴の様な音をだした)手頃な物はすべて投げつけた、俺はこれでも小中高と野球部に所属していた、2軍だったが一般人よりは速いはずだった、だが爆発が起きファービー以外の全ての物が防がれた(ファービーは気持ち悪かったのか避けていた)
「うぁあああああああくるなくるなくるなくるなくるなああああああ!」
俺は半ば発狂していた、蝶のスピードは俺の石の投げるスピードより明らかに速かったのだ。

4
残りカス 2016/07/30 (土) 01:36:12

「ひぃいいいいいいい」
俺の右腕に無数の蝶が纏わりついた、俺は情けない悲鳴を上げ振り払ったが蝶はどんどん増えていくばかりだった。
「ハハハ、ここまで取り乱すなんてほんと、滑稽だね、チャップリンでもこんな事が出来ないよ、ハハ」
鬱モナーも追いついたらしく俺から10mほど離れた場所にいた。
「バタフライの自爆自体ではダメージを受けないけど飛んでくるものでは受けるからね、離れているんだ。じゃあ名も知らないスタンド使いさん、ばいばーい」
死ぬ瞬間は時間がゆっくり進むように感じると聞いたがそれは本当らしい、なぜなら俺は体感で3分経ってもまだ生きているからだ。思えば恥の多い生涯だったな、未熟児として生まれてきてから今までバカばっかりやって周りに迷惑をかけてばっかりだった。両親はそこまで気にしないが祖父母や叔父叔母には多大な苦労をかけたもんだ。人生50年とはよく言ったもんだが俺はまだ24歳、四捨五入して二十歳だ。まだまだ人生もこれからだっていうのになぁ……………………おかしいな?いつになったら俺は死ぬんだ?ん?俺の方を見て鬱モナーが驚いてやがる。熊でも出たのか?そう思い俺は俺の背後を見ると………
映画泥棒がいた。
いや、頭は前後二つのテレビだし体中に本のページらしきものがへばり付いている。明らかに変人…いや変態だ。よく見ると俺はそいつに抱きかかえられていた。
「お前誰だ?助けてくれたのかもしれんが俺には変態の知り合いはいないんだが?」
俺はそういうと変態の頭のテレビが回転し後ろにあったテレビが前に来た。そこにはマネキンみたいな顔が映っていた。
「オイオイ、イママデズットイッショニイタンダゼ?オレタチハヨォ、ナノニ変態ッテナンダヨ変態ッテ、オレダッテスキデコンナカッコウシテルワケジャアネェンダゼ?」
マネキンの口が動きテレビからどこかで聞いたことのあるような声が聞こえてきた。
「はぁ?こんなのと四六時中ずっと一緒にいたなんて聞くと気が狂うぜ…冗談は見た目だけにしてくれ」
「マァチカクシテナイダロウカラナ、オレガズットオマエノチカクニイタッテノモシンジラレネェダロウヨ、フツウナラナ」
口喧嘩の様な事をしていると鬱モナーが口出ししてきた。
「それが君のスタンドかい?都合よく発現するなんてとんだご都合主義だ。だけど僕のバタフライにはどんなスタンドも勝てないよ!」
無数のバタフライが襲い掛かる。が、変態が前に出て全てを叩き落していた。
「は?お前なんでそれに触れるんだよ?」
「オイオイ、シラナイノカ?スタンドハスタンドデシカサワレズスタンドツカイシカミレナイッテコトヲヨォ…」
「いや、知らねぇよ。だけどアイツに勝てんのか?」
「アア、カテルサ、ナンセヤツハモウオレノトリコダカラナ」

5
残りカス 2016/07/30 (土) 01:41:11

鬱モナーは焦っていた。突然スタンドが発現したことにだ。奴のスタンドは300のミサイルが如きバタフライの猛攻を片手で凌いでいるからだ。
(なんだよ!あのスタンド!意思を持ったスタンドなんて聞いたこともねぇ!それになんだ?あの本の頁の文字は?頭のテレビも謎だが頁の方が謎だ!)
バタフライは直に復活しミサイルとなり特攻を仕掛ける。だがどんどんとその数は少なくなっていた。鬱モナーはスタンドの操作に集中できなくなっていたからだ。
(はぁ?なんでバタフライが動かないんだよ!それもこれもあの頁のせいだ!恐らくあの頁には何らかの細工が仕込まれているんだ!)
そして遂には一体もバタフライは発現していなかった。

6
残りカス 2016/07/30 (土) 01:45:43

「ナア?イッタダロウ?ヤツハオレノトリコダッテ。」
変態は勝ち誇ったようにそういった。
「いや、気持ち悪いぞ、それ。あっそういやお前にもなんか名前はあるのか?」
「アア、アルゾ。フツウはホンタイがツケルンダガナ、オレノナマエハ『ファーレンハイト451』まあ451(フォーファイブワン)トデモヨンデクレ」
「了解、頼んだぞ。451!」
1人と一体のスタンドはそう言って森の中に消えていった。

『バタフライ』
本体-鬱モナー
廃人となり再起不能。

7
残りカス 2016/07/30 (土) 01:46:11 修正

【スタンド名】 バタフライ
 【本体】 鬱モナー
 【タイプ】 群体、約300匹
 【特徴】クロアゲハに似た姿の蝶
 【能力】
自爆する。自爆したバタフライはすぐに再生し自爆による本体のダメージはない。またバタフライと本体の視界はリンクする。

破壊力-E(爆発はB) スピード-A 射程距離-A
 持続力-E 精密動作性-D 成長性-C

名前の元ネタはSMILE.dkの『Butterfly』

8
残りカス 2016/07/30 (土) 01:46:46 修正

【スタンド名】 ファーレンハイト451
 【本体】 馬場アデク
 【タイプ】 近接戦闘型
 【特徴】1.8mほど人型。頭が前後二つのテレビで出来ており体は本のページで出来ている。本に書いてある言語は地球上のいかなる言語にも当てはまらない。正面のテレビには棒人間らしきものがせわしなく動いている。背面のテレビにはマネキンの様な顔らしきものが移っており会話をすることも可能。また前後のテレビの機能を反転させることも可能
 【能力】
本体以外が本のページに書いてある言語を見るとそれ以外の事を考えることが出来なくなり長時間見続けると廃人になる。これを解除するには頭のテレビの映像を5秒間見続けなければいけない。

破壊力-B スピード-A 射程距離-D
 持続力-A 精密動作性-B 成長性-C

名前の元ネタはレイ・ ブラッドベリ作の『華氏451度』の英題

11
幻想郷最速(自称)な6‐6‐7@たこルカも好きよ 2016/07/31 (日) 12:07:37 >> 8

レクイエム化したらどうなるかにゃあ

9
うつもな 2016/07/30 (土) 07:58:43

視覚リンクってことは爆発したら再生するまで目見えなくなるのか?

10
残りカス 2016/07/30 (土) 14:15:12 >> 9

爆発した蝶の視界はね
それ以外は普通に見える

12
スペーススター 2016/07/31 (日) 20:49:36

俺が言うのも何だが
改行した方がいいと思う。
SS自体は面白いから

13
残りカス 2016/07/31 (日) 22:07:16 >> 12

ご指摘ありがとナス!

14
残りカス 2016/08/01 (月) 19:56:18

「うわああああああああああああああああ」
走る走る走る、それでもアイツは降り切れなかった。突然襲い掛かって来たアイツは僕―――ディアルガ―――を嬲るように攻撃する。
僕はアイツの攻撃や鬱蒼と茂る樹々の枝で無数の切り傷を負っていた。自称世界一諦めの速い高校生である僕は幾度とも走るのをやめようとした。だがアイツはその度に本気の攻撃を僕に仕掛けてきた。アイツにとって僕は人間ではないだろう、たぶん狩人に追われるウサギ程度にしか思われてない。いや、自分を過大評価しすぎだ、アイツにとって僕は動く玩具、踏みにじられる蟻なんだろう。
「オラオラ、もっと逃げろもっと逃げろ、お前が逃げれば俺様が楽しめるんだからよぉ!」
アイツは訳の判らないが宙に浮かぶ鯉に命令して鱗を飛ばす。その鱗自体は当たっても少し痛い程度だがその線上にいるとやばい。周りの大木が一瞬で斬れる。あれに当たると僕みたいなひ弱な人間は一瞬で死ぬ。
「ひいいいいいいいいいいいい!来るなあああああ!」
自分で聞いてもバカみたいな悲鳴を上げながら僕は逃げる。だけどアイツの倒した木が上手く通せんぼしてこれ以上先には逃げられなさそうだった。
「はぁ~ここにいるってことはスタンド使いだと思ったんだがなぁ、暴走かまだ発現していないだけかは知らねぇがてめぇは俺様の時間を無駄に取らせやがって、『大正三色』やれ。」
大正三色と呼ばれた鯉が僕に向かって鱗を飛ばす。僕は這い蹲って匍匐前進の様に倒れた大木の下を通り抜け回避する。
「あぁ?俺様の攻撃を避けるなんてゴミがっ!」
アイツは大正三色を踏み台にして二段ジャンプをして大木を飛び越えて僕を踏みつけてきた。
「オラッ!オラッ!これでどうだッ!」
「オェッ……」
アイツは僕の体を何回も何回も蹴ってきた。僕は嘔吐し体中に痣が出来た。だけどアイツはいきなり蹴るのをやめてきた。何かと思い見上げると
「なんだよおおおおおおおおおおおお!何なんだよおおおおおおお!これはよぉおおおお!」
アイツの体中に植物の様な物が無数に生えていた。
「おまえが………お前がやったのか?」
アイツは僕がやったと思ってるみたいだった。だけど僕はあんなことは出来ない。出来たら自分でもびっくりする。
「糞がッ!ゴミがッ!俺様にッ!攻撃してんじゃあ!ねぇよ!」
アイツはまた攻撃しだした。痛かった。でもアイツが僕を蹴るたびにアイツの体の植物みたいなのは数が増えていった。
「いてぇよ…いてぇよ…体の奥底がいてぇ、胸がいてぇ、腹がいてぇ、頭がいてぇ、体中がいてぇよぉ」
アイツはまた蹴るのをやめて悶え苦しんでいた。そして、アイツは死んだ。
「ハハ、ハハハ、ハハハハハハ、僕が殺した、僕が殺してしまった、僕は人殺しだ、殺人者だ、ハハハハハ」
哂い声が空しく響き渡る森の中、僕はアイツが持っていたナイフで首を掻っ切った。

15
残りカス 2016/08/01 (月) 19:59:55

【スタンド名】 大正三色
 【本体】 アズマオウ
 【タイプ】 遠隔操作型
 【特徴】1m弱の錦鯉
 【能力】
このスタンドの鱗を自由自在に操り鱗と鱗の線上に障壁を創り出す。30秒間しか貼れないがその間はいかなる攻撃も通さない。一回貼るたびに1分間のインターバルが必要

破壊力-D スピード-B 射程距離-B
 持続力-D 精密動作性-A 成長性-D

名前の元ネタは錦鯉の品種『大正三色』

16
残りカス 2016/08/01 (月) 20:00:50

【スタンド名】 エルタニン・アンテナ
 【本体】 ディアルガ
 【タイプ】 暴走、∞に等しい数がいる。
 【特徴】アンテナの様な形をした海綿型
 【能力】
本体は制御できないが本体に一定以上の衝撃が加えられたときに自動で発動する。
衝撃を与えた物にへばり付き養分を吸い取り増殖し根を張る。
根は体中の臓器を締め付け死に至らしめる。
本体から斬り離れたこのスタンドの一部は数分で消滅する
また本体の傷を癒すことも可能

破壊力-なし スピード-なし 射程距離-∞
 持続力-なし 精密動作性-なし 成長性-A

名前の元ネタはオーパーツ『エルタニン・アンテナ』

17
乙女座のあんみつ 47b8e3fa02 2016/08/02 (火) 16:36:34 02425@77274

ほう

18
残りカス 2016/08/02 (火) 23:00:54

「ああ、しくじったなぁ……」
私は一人独白する。
「そもそもいくら画鋲くんのスタンドが弱くても私みたいな非戦闘系のスタンド使いにどうしろっていうんだよ……」
着ているスーツをボロボロにしながら屍島のとある家、とある一室で私は拳銃に弾を入れる。
「あーあ、服がボロボロだよ、高かったのになぁ……」
拳銃をいつでも撃てるように準備したら私は頭に銃口を付ける。
「君の全ての人生が無駄だなんてとは言わないから安心しなさい、Amen」
私は拳銃の引き金を引く。画鋲くんの頭を貫通した弾丸は部屋の壁に弾かれ地面に落ちた。
「これでようやく1人目か、先は長いなぁ、でも君に会うためならなんでもするよ。いとしのレイラ」
私―――めがP―――は部屋の鍵を開ける。と、同時に画鋲くんは床に倒れる。
「次のターゲットは――――――馬場アデクくんにするか」
そうつぶやき私は屍島警察署を後にした。

19
残りカス 2016/08/02 (火) 23:01:54

【スタンド名】 ガンガゼ
 【本体】 画鋲
 【タイプ】 近接戦闘型
 【特徴】全身がとげに覆われた人型
 【能力】
全身のとげを飛ばす。とげの威力はコンクリートの壁に突き刺さるほど。とげは10秒ほどで再生する

破壊力-C スピード-B 射程距離-C
 持続力-D 精密動作性-A 成長性-D

名前の元ネタはウニの一種『ガンガゼ』

20
残りカス 2016/08/05 (金) 22:09:10

「なあ、451?」
「ナンダ?ハラデモコワシタノカ?」
「いいや、違う。」
「ジャアナンダッテイウンダヨ?」
「あれって……スタンドなのか?」
俺の目の前には特撮もののロボットがいた。まあ、2mほどのだがな。だがそれが動いている。それも俺の方に突進してきているように見える。
「タブンナ、ソレヨリヨケナクテイイノカ?オレノノウリョクハジカニミナイトハツドウシナイゾ?」
「いや、それを速く言えよっ!っと」
ここにきて衝撃の弱点が明かされたが俺は間一髪で敵のスタンドの攻撃を回避した。
「おうおう、俺のタックルを避けるとはやるじゃねぇか」
ロボットが喋った。
「おい、451?スタンドってお前みたいに普通に会話って出来るのか?」
「イヤ、オレノヨウナスタンドノホウガメズラシイハズダガ……」
「ん~?俺はスタンドじゃあねぇぞ。俺の名前はアポかど。そして俺が装備しているこのロボット的なのこそが俺のスタンド!『ルナウェイ・トレイン』だ!」
アポかどと名乗ったロボットは謎のポーズを取っていた。
「ホウ、装備型ノスタンドカ。ソレハヤッカイダナ。」
「装備型?スタンドにも種類があるのか?」
「イマサラダガソウダゾ。オレハキンセツセントウガタノスタンドダナ。サッキタタカッタウツモナーノスタンドハオソラク群体型ノスタンドダ。カズガオオクテカナリヤッカイナタイプダナ。装備型ノスタンドハハカイリョクヤスピードニスグレテイルコトガオオクボウギョリョクモタカイコトガオオイヤッカイナタイプダナ」
「へえ、でもさぁ?スタンドと本体のダメージはリンクしてるんだろう?つまりアイツは神経丸出しの人間みたいなものだよなぁ!ファーレンハイト451やれぇ!」
「アイアイサー!」
俺はアポかどにファーレンハイト451のラッシュを喰らわせた。敵のスタンド、ルナウェイ・トレインはボロボロになっていたが直ぐに元の姿に戻っていき中のアポかども無事の様だった。

21
残りカス 2016/08/06 (土) 20:45:27

「フッフッフッ、俺の『ルナウェイ・トレイン』の受けた傷はァ!本体へのフィードバックは無いのだァ!最強の矛ッ!そして最強の盾ッ!ルナウェイ・トレインに勝てる奴などいなァい!」
「へぇ、でもそれってさぁ、俺の451には意味ないんだよね。やれ、451!」
「ヘイヘイ、リョウカイリョウカイ!」
俺はアポかどを羽交い絞めにする。いくら装備型のスタンドとはいえスタンドはスタンドでしか触れれない(・・・・・・・・・・・・・・・・・)つまり俺自身はその最強の盾を貫通できる。そして俺は奴の後頭部に思い切り頭突きをぶちかます!
「グハッ!?」
「ジョウトウダ!アンタジョウトウダヨォ!サテアポカドサンヨォ?コッチミテクレルカナァ?」
後はアポかどに451の体を見せて終わりだ。あっけない最期だったな。