あと、デメリットとしては、かなり上手く設計しないと防御力はあまり高くならないってのがあると思う。T-34みたいに装甲を60度傾斜させると、と、実質装甲厚は2倍になるけど、その分守れる面積は1/2になってしまう(当たり前)。そのくせ標準化とか2〜3倍ルール(現実にも似たような現象はある。)が適応されるから、結局、最初から厚さ2倍の垂直装甲にしといた方が、より少ない質量で高い防御力が出せるじゃん!ってなる。個人的には、傾斜装甲の主な目的は跳弾が起こりやすくなることだと思う。とはいえそんな跳弾ばかりで弾けるはずもないし、車内容積も圧迫するわけだし、防御力も言うほど増えるわけでもないから、正直傾斜装甲のメリットはよくわからない。ただし、冷戦期のソ連戦車に見られる半球砲塔(これも傾斜装甲の一種にみなされることが多い)については、車内容積も防御力も見込めるスーパーナイスなアイデアだったのは間違いないと思う。球体ってのは最小限の表面積でで容積最大を実現するわけだから、当然、最小限の装甲の面積で大きな容積を確保できる。ただ、まあ、球体にもの詰め込むのは難しいから、デッドスペース増えると思うけどな。
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