なんやかんやあって今はサキーンパイロット
2024/09/05 (木) 21:06:08
c9bb8@d65cd
――この機体ならば、いけるかもしれない・・・。 そんなことを考えるくらい、若かった時期が私にも在った。すっかり廃墟になってしまったドルトムントの街並みを翼越しに眺めながら、せめて連中に一矢報いてやろうと私は勇んで飛び立った。よほど我が国は窮乏しているのだろう、まだロクにテストもしていないだろう爆撃機まで、迎撃任務に駆り出されていたのだ。でなければ突然空中で自爆するなんてことは有り得ないだろう。やがて敵機の群れに出会したとき、先を行く僚機のメッサーが一瞬で火達磨にされるのを目の当たりにした。ふと下を見ればまた一機、例のユン坊が豪快に散っていった。やるせなさと怒りが綯い交ぜになった感情で、私が視線を前に戻したその時だった。・・・銀色の野生馬が火を吹きながら、怒涛の勢いで迫って来ていた。
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ちょっと面白いから好きだけどチラ裏にでも書いてろwww