11月12・13日愛知県東北部から長野県南東部の県境付近の高冷地の秋を訪ねました。
例年10月の末から11月の初め豊橋市で柿園を営む農家の姉宅に屑柿を貰いに出かけるのですが、今年は高温の影響で柿の収穫は1週間ほど遅い、高冷地の紅葉も同様と聞き1週間遅く出かけたものです。
ところが現地で聞くと、紅葉の始まりは確かに遅かったが先週半ばの冷え込みと雨で見ごろは直ぐに終わってしまったとのことでした。週間予報は晴れたり曇ったりで、モミジの葉の反射も少なく色が出やすい日を選んだ心算でしたが、初日は曇りで時折小雨、2日目の朝は猛烈な冷え込みと散々でした。
そんな中で何とか見られる?画を探し出してアップすることにします。
豊田市稲武町のタカドヤ湿地は殆どの広葉樹は散って枝に残る葉も僅か
撮影ポイントを探すうちに小雨がポロポロ・・・
黒田ダム近くの林で見つけた廃屋の秋
長野県下伊那群根羽村で
風景写真誌にも載る長野県根羽村黒地の柿木、落葉した状態を初めて見ましたが残り柿も殆ど無く・・・
根羽村小戸名渓谷、紅葉は散り果てていたので少し上流で
根羽村月瀬の大杉、地上1.5mの木の周り14mで神社のご神木、1944年国の指定天然記念物で当時樹齢1900年とされた由、この時だけ数分薄日がさした。
県道沿いの耕作放棄地のススキや落葉松、ストリービューでは2014年夏耕作中の緑豊かな農場の様子が伺える
長野県下伊那郡売木村
県境の茶臼山に近い標高1100m前後の白樺高原キャンプ場付近は落葉松も多く、せせらぎにには落葉松の葉のしがらみがグルグルを作っているはずでしたが、落葉松はほぼ裸状態でしがらみも少し前の雨で綺麗に流し去られてしまい撮るべきものも殆ど無し。
少し下流側に落葉松の山があると聞き行って見ると、なるほど広い落葉松林がありましたが薄暗い順光ではどうにもならない感じで、翌朝訪ねることにして退却しました。
キャンプ場から少し離れるとせせらぎの周りはクマザサ、本物の熊も気になる!
茶臼山高原・愛知県豊根村
夜は1250mの峠を越えて愛知県豊根村の馴染みになった民宿で一泊、翌朝晴れれば早起きして、昨年満足できる画が撮れなかった星空撮影から始める心算でしたが、天気は昼近くまで曇りの予報。
前日の早起きもあって早めに就寝、夜半に空を眺めると星も見えない曇り空、ヤッパリ駄目かと諦めながらも午前4時半少し前再び空を見ると満天の星空、急いで支度をして外に出ました。
民宿の庭先での撮影も良さそうと思えましたが、リベンジの気持ちで昨年星空を撮った尾根の1本カエデのポイントに向かいました。宿との標高差は凡そ600m、高原は薄い霧が流れて星空は見えたり隠れたり、車外温度は1℃を指しており12kmの山道を引き返すことも考えましたが、こんな時しか撮れないものがあるかもと、見晴らしが良く日の出も見える高台へ更に3kmほど車を進めました。午前5時半外気は0℃、風も強く(ゴルフをしていた頃の感覚で言えば2クラブ長いクラブが要る風)防寒着はあっても手袋を忘れ耐え難い寒さです。
指先は冷えて殆ど感覚は無く十字キーではフォーカスポイントを移動させることが出来ず、ライブビューでタッチAF/タッチシャッターの撮影になりました。
5時30分、この日のファーストショット、肉眼では空には星、車のヘッドライト照明でピントを合わせての撮影
5時50分、上の写真の中央付近のアップ、空は徐々に明るく色づいて
6時丁度、3000m級の山々が連なる南アルプスは雲海の上、ズームアップで寄ると冠雪が確認できる、中央は多分3013mの聖岳(正しければ撮影地から49km離れている!)
6時25分、日の出の太陽柱
7時5分、太陽は雲に隠れ方向も良くない、落葉松林に日が差すのは1時間ぐらい後と推定、已む無く退去