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エルフミッション第17話「雷鳴」 / 2

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流星のD-REX=ZZX(管理人) 2022/07/15 (金) 10:48:20

轟雷殿では…
「ゼロ!」
「アイリス!」

基地内のかなり奥まで進んでいたゼロとアイリスは上下の階の区別の無い巨大な部屋で再開を果たしていた。
「信じていたぞ、流石『理想のレプリロイド』なだけあるな」
「フフ、それまでの私はオペレーターとしての全うする事こそが私なりの戦いと考えておったが…
今お前と同じ目線、同じ戦場で戦える事を誇らしく思っているぞ」
ズシン…
互いに向き合い見つめ合うゼロとアイリス。その背後から部屋が震撼すると共に巨大な足音が響く。

「普段の可憐なお前もいいが今の勇ましいお前も悪くないな。俺はどんなアイリスでも受け入れるぜ」
「兄さんのようになってしまった今の私を受け入れてくれて嬉しいぞ」
ズシン…ズシン…
更に両者に忍び寄る巨大な影。

「この先に今まで以上に強力な反応がある。間違いなく4コマンダーだな…だが俺達なら大丈夫だろう」
「ああ、平和を勝ち取るまでもう一息だ!」
ズシン…ズシン…ズシン…

「アイリス…」
「ゼロ…」
徐々に距離を詰めるゼロとアイリス。
スゥー…
2人に迫ってきた「何か」はその巨大な腕を振り下ろそうとする。
その正体はレッドアラート事件の当時デボニオンが従えていたヤドカリ型の巨大メカニロイドである。
名前はヤドカリ。過去に現れたヤドカルゴや未来に現れるヤドカロイドと異なり何の捻りもなくヤドカリ、なのである。

ブォンッッ!!!

そして今、その「ヤドカリ」の剛腕がゼロとアイリス目がけて振り下ろされた…

「「邪魔を…するなぁーっ!!!!!!!!!!」」
ズババババババババババババババ!!!!!!!!!!!

ゼロとアイリスはゆっくり振り向き、怒りの形相でダブルアタックを発動。
空気を読めない「ヤドカリ」はゼロとアイリスの愛と怒りの力の前に砕け散ったのであった。

「気を取り直して…行くぞ!」「ああ!」
邪魔が入ったものの改めて扉の先へと向かうゼロとアイリスだった…

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