ににんがし

【えんどうけいこ&ユタカB】

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3月20日じゅうまでは第三者の書き込みはできません(呼ばれて飛び出たchoriは別)。

myeongsa_chori
作成: 2021/03/01 (月) 00:06:36
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91

タイムリミット、上等ですw
えんどうさん、書きたいだけ書いて下さい!w

92
えんどうけいこ 2021/03/20 (土) 20:53:52

電車に乗ってふと考える
空の青いのを見て考える
変わらぬ日常 変わらぬ世界
ふと見えたのは 大きな古墳
ふと感じたのは 長い時間
辿り着くいつもの駅
降り立ついつものホーム
いつもの日常が長い長い時間の中に
吸い込まれていく 溶け込んでいく

時間も空間もない
アイスクリーマの中の
ミルクとヴァニラエッセンスのような
宇宙(ソラが混ざりあっていた頃
大地は冷たい冷蔵庫の中で
風になぶられ
ただ乾くに任せていた
雨は叩きつけてきた
それはまるで
ミルクに浸かったビスケット
倦んだ神の悪戯か
みるみる潤う大地から
意図せぬ命が生まれけり

チョコチップを
散りばめたビスケットみたいに
星の光と真空の真っ暗い闇が区別され
空のアイスとソーダの海が分かたれて
遂に無限が喪われ
神は天から見おろすばかり

神が自在に操れる
風雨と違い人間は
己の欲に従順で
勝手気儘(かってきままを繰り返す
神が己の分身と
信じ大地に遣わした
人間たちの愚行には
失望するに留まらぬ
さて、どうやって人間に
覚醒を促せるのか
全知の神であろうとも
再思三考するばかり

焼かれた神社の柱は崩れ
撒かれた残渣に記憶は薄れ
行く手阻みし
海へと向かひ
秘めた言葉のその奥に
明(あかい朝(あしたと夜(よのあわい
淡い記憶はその哀しみを慈しみ
彼岸と此岸の
木々は芽吹かず
神に祈りは届かず

93
えんどうけいこ 2021/03/20 (土) 20:54:38

したり顔の土佐の長宗我部
藤目の城を落としたり
その火はやがて飛び火して
粟井(あわい神社は焼け落ちて
未だ煙を吐きながら
焼け焦げた柱は
炭となり
古(いにしえの柱の木肌
神の大きな哀しみに
黒のあわいは
煙と共に
空の青さに混じりおり

混じる二人の詩の青さ
交わる言葉で詩を紡ぎ
何万光年も旅をする
言葉に乗りて旅をする

思い巡らし夜も更ける
この詩を終わらせることもなく
言葉の淡き色彩に四季を語らせ
死を思い
あの世この世を行き来して
詩は生まれ変わりて
声となる 文字となる

94
えんどうけいこ 2021/03/20 (土) 20:55:07 >> 93

触れれば直ちに崩れてしまう
砂上の城にすぎない夢の中で
生死のあわいをたゆたっている

気づけば電車に乗っている
とろけたバターさながらに
昨日と明日、過去と未来を
循環する意識の中で
ときおり神とあいまみえる

自然と口からこぼれた言葉は
ビスケットのかけらのごとく
地表に撒き散らされている
ああ、願わくは
誰かの足に踏まれる前に
啄む鳥の慰みとならんことを

コトバを咥えた鳥は囁く
コトバと囀りの曖昧さに
鳥のクチバシは過去に置き去りにされ
神のカラダの中に溶け込んでいく
神のカラダは紙にコピーされ
滲んだインクの中に
コトバは閉じ込められていく
詩人がA4のコピー用紙に刻まれた
神の詩を読み上げる
紙に書かれた歴史は
書いた者の歴史であり
虚と実のあわいは
コトバをなぶり殺しにしていく
神は閉じ込められて初めて
人の愚かさを知り
詩人は読んで初めて
神の尊さを知り
HEY!Siriと呼び出された
A.I.の曖昧さに人は笑うのだろう

神社ごと火に包まれた
歴史は灰に変わることなく
記憶にぬばたまの影を落とす
コトバを失くしてしまうほど
絶望にまみれた人たちの
声にならない祈りにすら
ときおり神は応えるだろう
光と闇のあわいに目をこらし
文字を再び思い出せ
コトバを再び取り戻せ

97

ふとアスファルトに目をやる
アスファルトの割れ目から
黄色いタンポポは顔を出す
鮮やかなキイロ 太陽のようなキイロ
心を奪われたその時
涙が零(こぼれ落ちた
今を生きるタンポポに
独りでに口から呟いたコトバ
その一言に堰を切ったように
溢れ出るコトバ
曖昧な感情に 思うがままに
コトバの川はネットの海へと繋がった
コトバは海を揺蕩(たゆたいながら
過去と未来を行き来する
キミとボクとを行き来する

101

「ビスケットの欠片(かけら」

95
えんどうけいこ 2021/03/20 (土) 20:59:37

ところどころちょっとだけ手を入れて(たぶんほとんど気づかないレベル、、、)最後の連を足してみました。
ユタカさん、これをまた煮るなり焼くなりしてくださっても良いです!!

98

とりあえず僕はコレで。すいません遅くなりました。
そして、一つ忘れていた事が!
タイトルがないんですwww

「ビスケットの欠片(かけら」とか思いつきました。えんどうさんは何かタイトル思いつくのありますか?

99
えんどうけいこ 2021/03/20 (土) 22:51:54

あ、そうでした、タイトルがない!
「ビスケットの欠片」、良いと思います!

100

すいません!遅くに(大汗💦
分かりました!あと15分ですし、コレで!
タイトルは「ビスケットの欠片(かけら」で。

僕の言葉を拾って、えんどうさんが詩の中に組み込んでくれてますし、僕もまたそれを拾って、詩を書かせてもらえたので。ビスケットが一番しっくりきたんです。ありがとうございます。

102

「ビスケットの欠片(かけら」
えんどうけいこ&ユタカ🅱

電車に乗ってふと考える
空の青いのを見て考える
変わらぬ日常 変わらぬ世界
ふと見えたのは 大きな古墳
ふと感じたのは 長い時間
辿り着くいつもの駅
降り立ついつものホーム
いつもの日常が長い長い時間の中に
吸い込まれていく 溶け込んでいく

時間も空間もない
アイスクリーマの中の
ミルクとヴァニラエッセンスのような
宇宙(ソラが混ざりあっていた頃
大地は冷たい冷蔵庫の中で
風になぶられ
ただ乾くに任せていた
雨は叩きつけてきた
それはまるで
ミルクに浸かったビスケット
倦んだ神の悪戯か
みるみる潤う大地から
意図せぬ命が生まれけり

チョコチップを
散りばめたビスケットみたいに
星の光と真空の真っ暗い闇が区別され
空のアイスとソーダの海が分かたれて
遂に無限が喪われ
神は天から見おろすばかり

神が自在に操れる
風雨と違い人間は
己の欲に従順で
勝手気儘(かってきままを繰り返す
神が己の分身と
信じ大地に遣わした
人間たちの愚行には
失望するに留まらぬ
さて、どうやって人間に
覚醒を促せるのか
全知の神であろうとも
再思三考するばかり

103

焼かれた神社の柱は崩れ
撒かれた残渣に記憶は薄れ
行く手阻みし
海へと向かひ
秘めた言葉のその奥に
明(あかい朝(あしたと夜(よのあわい
淡い記憶はその哀しみを慈しみ
彼岸と此岸の
木々は芽吹かず
神に祈りは届かず

したり顔の土佐の長宗我部
藤目の城を落としたり
その火はやがて飛び火して
粟井(あわい神社は焼け落ちて
未だ煙を吐きながら
焼け焦げた柱は
炭となり
古(いにしえの柱の木肌
神の大きな哀しみに
黒のあわいは
煙と共に
空の青さに混じりおり

混じる二人の詩の青さ
交わる言葉で詩を紡ぎ
何万光年も旅をする
言葉に乗りて旅をする

思い巡らし夜も更ける
この詩を終わらせることもなく
言葉の淡き色彩に四季を語らせ
死を思い
あの世この世を行き来して
詩は生まれ変わりて
声となる 文字となる

104

触れれば直ちに崩れてしまう
砂上の城にすぎない夢の中で
生死のあわいをたゆたっている

気づけば電車に乗っている
とろけたバターさながらに
昨日と明日、過去と未来を
循環する意識の中で
ときおり神とあいまみえる

自然と口からこぼれた言葉は
ビスケットのかけらのごとく
地表に撒き散らされている
ああ、願わくは
誰かの足に踏まれる前に
啄む鳥の慰みとならんことを

コトバを咥えた鳥は囁く
コトバと囀りの曖昧さに
鳥のクチバシは過去に置き去りにされ
神のカラダの中に溶け込んでいく
神のカラダは紙にコピーされ
滲んだインクの中に
コトバは閉じ込められていく
詩人がA4のコピー用紙に刻まれた
神の詩を読み上げる
紙に書かれた歴史は
書いた者の歴史であり
虚と実のあわいは
コトバをなぶり殺しにしていく
神は閉じ込められて初めて
人の愚かさを知り
詩人は読んで初めて
神の尊さを知り
HEY!Siriと呼び出された
A.I.の曖昧さに人は笑うのだろう

神社ごと火に包まれた
歴史は灰に変わることなく
記憶にぬばたまの影を落とす
コトバを失くしてしまうほど
絶望にまみれた人たちの
声にならない祈りにすら
ときおり神は応えるだろう
光と闇のあわいに目をこらし
文字を再び思い出せ
コトバを再び取り戻せ

105

ふとアスファルトに目をやる
アスファルトの割れ目から
黄色いタンポポは顔を出す
鮮やかなキイロ 太陽のようなキイロ
心を奪われたその時
涙が零(こぼれ落ちた
今を生きるタンポポに
独りでに口から呟いたコトバ
その一言に堰を切ったように
溢れ出るコトバ
曖昧な感情に 思うがままに
コトバの川はネットの海へと繋がった
コトバは海を揺蕩(たゆたいながら
過去と未来を行き来する
キミとボクとを行き来する

106

おはようございます。いやぁ楽しい時間でした。そしてソロで参加させてもらってヨカッタとホント思います。相手を知らないからこその気が抜けない感じ。昨日、えんどうけいこさんが実は凄い歌人さんだとある人から教えてもらって。言葉に失礼なかったのか?オレ!と心がザワザワしておりますwww でもホントに器用な方だなぁと改めて。えんどうさんの掌の上で僕はこの20日間、自由気儘にwww 踊らせてもらいました。
えんどうさん、ホントにありがとうございました。相方がえんどうさんでホントにヨカッタです。

107
えんどうけいこ 2021/03/21 (日) 11:40:18

え!ぜんぜんすごい歌人さんではないです!! 
こちらこそ、ユタカさんと組ませていただいて良かったです。わたしからは天地がひっくり返っても出てこないようなコトバを生み出すユタカさんには、わたしが相手では物足りないのではと申し訳なく思いつつ、すごく楽しませていただきましたし、刺激になりました。
本当にありがとうございました!!

108

いやいやいやいやwww
逆に自由にやり過ぎてしまって💧
えんどうさんの持ち味をちゃんと出してもらえたのだろうかと…ハハ💧
けど、そう言って頂いて素直に嬉しい😄

109

しかし読み返すと
言葉が自由に色んな所へ行く感じが出せているなあ、と改めて。
時間も場所も視線も。
そして、長いwww
イイですねぇ。

110

お疲れ様です。
はじめましてのペアなのに序盤から個々の思考の言語化にいい意味で遠慮がなく、そのやりとりも含めてとても勉強になりました。
タイトリングの過程が特に、いい時間を過ごされたんだなと、読んでいてほっこりしました。

111

しきさん、ありがとうございます。
いやぁ、えんどうさんが褒め上手なんですよw
で、僕は嬉しいー!って身悶えて、コロコロと転がってただけですから。
で、転がってる時にビスケットの箱がポケットから落ちてきて、あ…食べます?みたいなwww
そんな感じです。

112
えんどうけいこ 2021/03/22 (月) 20:11:32

しきさん、コメントありがとうございます♪♪
ユタカさんの雰囲気づくりがうまくて、人見知りのわたしが最初からすごくリラックスしてしまい、出てくる言葉をそのままぶつけてしまったんですよね、、、
まるっきり初対面で、お互いに先入観ゼロだったことが功を奏したのかもしれません。

113
はったみさと 2021/03/22 (月) 23:50:16

おつかれさまでした。

当方(川原寝太郎さんとのペア)でも神社が出たのですが、
また触れ方がまったく違って面白いです!
製作過程まで見たあとで詩を読みなおして、
「ビスケットの・・・神話だー!」ってなりました。

おそらくまったくちがう言語感覚を
すり合わせたり合わせなかったりしてひとつの作品を紡ぐところを
見られてとても楽しいです!

114

はったさん、ありがとうございます。
寝太郎さんとの共作はホントに同じ言語で同じ場所で喋られてる感じですね。
僕の場合、お互いに離れた場所に住んでいて(昔あった)駅の掲示板に書き込みをしていく感じでしたね。けど、だからこそ何が書かれてるんだろ?っていうwkwk感は常にありました。ホントに手紙のやり取り。往復書簡のやり取りの軌跡だなぁと。

115

改めて、えんどうさんとのカキコも2人が同時にいることはホントになくて、だからこそのそんな時間の「あわい」も、2人のやり取り含めて感じて頂ければ、とそんな気がします。

116

お疲れさまでした。

大きな話をしているはずなのに時折お腹がすく詩で…、やり取りの最中にジョバンニを挟むお二人の感じがそのまま出たのかも?と思い、ほほえましかったです。
私はなかなか長い詩が書けないので、締切間近でも自由奔放に言葉を繋げていく様子を拝見して勇気付けられました。

117
myeongsa_chori 2021/03/24 (水) 20:02:01 >> 116

横からにょっきり。主宰です。
「大きな話をしているはずなのに時折お腹がすく」って表現、最高ですね!
ぼくだったら「ポストモダン……」とかで済ませそう(済ませるな)
感想戦、たのしいなあ。

119

山口さん
ありがとうございます。お菓子テロになってましたかw
途中から羽目を外したくなりまして、ホントに自由気ままにさせてもらってました💧
それを受け入れてくれるえんどうさんの懐の深さにかなり救けてもらいましたw
だからこそ、タイムリミットだろうがやり残した気持ちになってもらいたくなくて、どんどん書いて下さい!と煽ってしまいました…ハッハッハ

120

choriさん
ありがとうございますー!
「ポスト・モダン
そんな、いや、うオー!ですねw
今回はホントに楽しかったです。
ありがとうございます。

118
かとうゆか 2021/03/25 (木) 11:00:58 修正

なにより楽しそう!
のっけから秀逸だし。

121

katoyukaさん
ありがとうございます。
楽しそうですか?
そういう褒め言葉はとても嬉しいです。
相方のえんどうさんがいればこそです。
秀逸…えんどうさんとの共作でそういう風に言って頂いて、組ませて頂いてヨカッター!と素直に喜んでおりますw

122
えんどうけいこ 2021/03/25 (木) 20:19:24

はったさん、山口さん、choriさん、katoyukaさん、コメントありがとうございます!!
初対面だからこそ、言語感覚のちがいが新鮮で楽しくて、それがやりとりにダダ漏れしていたのであろうと、、、笑
神様の話をしつつ、こちらは煩悩まみれのニンゲンなので、やっぱりふと我にかえってビスケット食べたくなっちゃいます。

123
myeongsa_chori 2021/03/25 (木) 20:24:27

ポケットの中にはビスケットがひとつ、
それを叩くとビスケットがふたつになる、っていうのが
主宰的ににやにやしながら最後見てました(こっそり)

124
クノタカヒロ 2021/03/28 (日) 01:55:23

遅まきながら、やりとりと作品を拝見させていただきました。以下、感想です。

詩人と歌人の【ににんがし】、その過程で自己紹介にも似た「6からのクロスタンカをきっかけとした日常の製作過程」をかけあわせていくその流れや、「19からのユタカBさんの先日書いた詩」をきっかけとした詩作の始まり、「79からの怒涛のまとめ上げ」など、両者のやりとりに一貫していたのは双方(「褒め上手」なおふたり)の受け応えの柔らかさだと感じました。相手の声や表現を抑えるではなく活かす方向へと導いていく。それを双方が続けきったからこそ、壮大な大作が完成したのかな、と。「したり顔の土佐の長宗我部」が現れた時、時空にひとつ杭が打たれたような気がして、ぐっと読み応えが増したようにも思います。

お二人とも、お疲れさまでした!

125

クノさん、感想ありがとうございます。
ナルホド、長宗我部。
そこだけは具体性を持たせてますからね。
そして受け応えの柔らかさ。
柔らかい中にハッキリとした心が見えて
しっかりと受け止めてくれる相方だから
甘えられましたし
リスペクトする事が出来ました。