冒険パートにおいて、
GMの役割は、ゲームの進行。
目的は、参加者を楽しませることです。
GMの冒険パート-1 シナリオ外の裁定
冒険パートにおいて、GMは、シナリオに沿ってゲームの進行を行います。
シナリオに記述がない行動・状況をどのように処理するかは、GMが決めます。
例えば、PCがシナリオの行動選択肢にない行動をとりたいと言った場合。
GMは、「シナリオにない行動なので、ここでその行動はとれない」と決定しても構いません。
一方で、GMがその場で必要な行動判定を考えて、PCの行動を許可しても構いません。もちろん、行動判定無しで、PCの行動が成功すると決定しても構いません。
GMの冒険パート-2 裁定の基準
シナリオに記述がない行動・状況を処理する場合、GMは出来るだけ「参加者を楽しませることができるかどうか」で判断してください。
具体的には、以下のことを考えます。
1.シナリオの中心となるギミックが破綻しないか?
シナリオに記述のない行動によって、シナリオの中心となるギミック(仕掛け)が無意味になるならば、「その行動は出来ない」と決定するのが無難です。
理由は、シナリオの中心となるギミックがなくなった場合、ゲームが面白くなくなる可能性が高いからです。
例えば、「制限時間内に、どの行動を行い、どの行動を行わないかを考える」ことがメインギミックのシナリオの場合。
シナリオが想定していない方法で制限時間を失くしたなら、シナリオギミックは壊れます。
シナリオギミックが壊れれば、PLもGMも楽しくなくなる可能性が高いので、制限時間をなくす行動が、ストーリー上合理的な行動であっても、その方法を認めない方が無難です。
シナリオの不備を認めて、PLに「シナリオの都合で、その行動は出来ない」と伝えましょう。
別の例として「ダンジョン外に出ることが、想定されていないシナリオ」の場合。
PCがダンジョンの外に出てしまうと、ダンジョン内にあるギミックすべてが無意味になってしまいます。さらに、ダンジョンの外での行動は、すべてGMがアドリブで作る必要がでてきます。
このような場合も、ダンジョンの外に出ることが出来ても、その行動は認めない方が無難です。
2.PLの不利にならないか?
シナリオに記述のない行動・状況がメインギミックに影響しないならば、PLの不利にならないよう処理するべきです。
シナリオの想定していない工夫で状況を有利にすることは、PLにとって楽しいことが多いからです。
PLが有利になることによって、ボス戦でGMが勝つ可能性が減る場合もありますが、その点は、冒険パートでは考えないようにしましょう。